University of Tsukuba Rugby Football Club

練習試合 流通経済大学戦レビュー

テーマ:試合結果, 試合レビュー

5/23に流通経済大学ラグビー場にて流通経済大学AB戦が行われました。

 

 

VS 流通経済大学A 38-35  Win

試合総評・印象に残ったプレー・MOM選出:髙田 風吾

 

<試合総評>

今回の試合は、関東大学春季大会の初戦で法政大学に敗れてから一週間、改めて筑波がこだわってきた接点を見つめ直し、一人ひとりが目の前の相手との勝負に勝とうと臨んだ一戦でした。試合は、開始4分にこの日従来のHOではなく、No.8としての先発となった神野(体育・3年)のトライで筑波が先制するも、その後は両チーム共にミスが続き、膠着状態が続きました。その後、24分、27分とターンオーバーからのATで立て続けにトライを奪われ逆転を許しましたが、直後のキックオフでプレッシャーをかけラインアウトを得ると、準備していたラインアウトATからHO肥田(体育・3年)のトライで再逆転を果たし、34分には松永(体育・4年)、38分には再び肥田がトライを奪い、24-14とリードして前半を折り返しました。後半に入ると、開始10分でSH鈴村(体育・4年)、No.8楢本(人文・3年)のトライが生まれ、38-14と更にリードを広げました。しかし、その後は筑波がゴール前まで攻め込むもののミスでトライを取り切れない展開が続く中、23分に敵陣深くのATでパスをインターセプトされトライを許すと、試合終了間際にも連続トライを許し、辛くも38-35での勝利となりました。今回の試合では、昨年の課題であったセットプレーで主導権を握れたこと、繋がったDFで前に出続けてターンオーバーのシーンを多く作れたこと等、筑波が長い時間をかけて積み重ねてきた部分で成果が表れた一方で、細かいミスでチャンスを活かしきれない等、自分たちの課題も多く見つかる結果となりました。しかし、松永組として初めて対外試合で勝利できたこと、勝って反省できることは非常に良いことであると思います。次週以降も試合は続きますが、これからは前週の試合で見つかった課題をその週のうちに改善し、その週の試合でまた新たな課題を見つける、というサイクルをどれだけ積み重ねられるかが重要になると思います。今一度このコロナ禍でラグビーができることに感謝し、部員全員で切磋琢磨して目標である「日本一」に向かって進んでいきます。今後とも筑波大学ラグビー部への熱いご声援・ご支援をよろしくお願い致します。

 

<印象に残ったプレー>

後半4分のキックチェイス後のDFで相手のノット・リリースザボールを誘ったシーン。面の揃ったキックチェイスから我慢して前に出続け、WTB黒澤(体育・2年)、LO八木澤(体育・3年)の好タックル、そして最終的にHO肥田(体育・3年)のジャッカルで相手の反則を誘ったこの一連のDFには、新チームが始まってから筑波が時間をかけて積み重ねてきた練習の成果が表れていると感じました。ペナルティーの笛が鳴った瞬間にグラウンドに立っている15人、さらにはベンチで見守っている選手、スタッフ全員が感情を爆発させて歓喜している様子も印象的であったため選出しました。

 

<選手が選ぶMOM

この試合のMOMは、黒澤稔生(体育・2年)です。

A戦での試合には初先発ながら、持ち前の力強いボールキャリーだけでなく、ターンオーバーに繋がる2度のビッグタックル等、攻守に身体を張って筑波の勝利に貢献していたため選出しました。

 

黒澤稔生のコメント>

MOMに選出していただきありがとうございます。今回の試合は法政戦の課題でもあったDFにフォーカスして臨みました。DFでは、個人としてもチームとしても相手を返すタックルができ、手応えを感じた試合でした。しかし、ターンオーバー後や終盤のDFでは課題も残りました。今回出た課題を克服し、更にチームに貢献できるようなプレーヤーになりたいと思います。今後とも応援よろしくお願いします。

 

VS 流通経済大学B(40分×3) 50-66  Lose

 

試合総評・印象に残ったプレー・MOM選出:柴田 晴悟(FWコーチ)

 

<試合総評>

先日行われました流通経済大学戦は、前週の関東大学春季大会における法政大学戦での敗戦を受けてチーム全体で取り組んできたことを発揮するための重要な試合でした。またB戦はファーストジャージを目指すメンバーにとっては貴重なアピール・成長の場でもあります。今回のゲームは403本で行われました。体格で勝る相手に対してブレイクダウンやタックルなど接点で後手に回る場面もありましたが、ターンオーバーから一気にトライまで持っていくなど一進一退の攻防が続き、スコアは1本目19-24、2本目14-14、3本目17-28と非常に競った試合展開となりました。3本目は入学後初めての試合となる一年生が出場した中で、三角(国際・4年)や竹ノ内(資源・4年)ら上級生を中心にチーム一丸となり流通経済大学の勢いのあるATに対して果敢に前に出てタックルをしていました。最終的には勝ちきれなかったものの、今春より強化に取り組んできたセットプレーでは優位に立ち、特にスクラムでは相手を押し込みターンオーバーするなど成長を感じるプレーも随所にありました。今回の試合では怪我をしていない全てのプレーヤーが出場機会を得ることができました。まだまだ多くの課題がありますが「日本一」という目標を達成できるよう、またB戦メンバーにはさらに上のカテゴリーを目指してチャレンジしてほしいと思います。

 

<印象に残ったプレー>

2本目11分自陣右側10mライン付近から左に大きく展開してラインブレイクし、最後CTB(体育・4年)がトライを取ったシーンです。前週の課題である、ATでオプションを使えず単発になっていることを改善するためにこの1週間練習に取り組んできて、その成果がよく発揮された象徴的なシーンだと思い選びました。

 

<コーチが選ぶMOM

この試合のMOMCTB大場宏祐(応理・2年)です。本職はSOながら、CTBとして愚直に攻守において体を張っていた点を評価し選出いたしました。CTBは昨シーズンまで多くの4年生がいたため経験値のある選手が少ない中で、大場は着実に経験を積んで成長しており今後が楽しみな選手の1人です。これからの活躍も期待しています。

 

大場宏祐のコメント>

MOMに選出していただきありがとうございます。試合に負けたことは悔しいですが先週のゲームの反省を生かせた部分もあり、また次へ向けて成長できる試合になったと思います。特に反省すべき点は個人としてもチームとしてもコンタクトの局面で受けてしまった部分があったことだと思います。この課題はすぐに改善しないといけないので個人として、特にDFでいいダブルタックルをおこして接点を運ぶところを練習からやっていきたいと思います。応援ありがとうございました。

 

<次戦予定>

関東大学春季大会Bグループ VS大東文化大学 5/30(日) 13:30 Kick off (無観客)

 

(レビュー編集担当:西川立旺)

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