一次救命処置(心臓や呼吸が停止状態に陥った人に対して、救命のために行う初期対応)に関する実習を行いました。メディカルスタッフの丸島先生や医学バドミントン部の方々のサポートのもと、心肺蘇生やAEDの使用方法などについて学びました。
実習には筑波大学バドミントン部の学生・スタッフを含む約30名が参加し、グループに分かれて、実際の現場を想定したシミュレーション形式で練習を行いました。倒れている人を発見したときの声かけや周囲との連携、胸骨圧迫の正確さなど、細かなポイントを確認しながら、何度も繰り返し取り組みました。
実際に心肺停止状態の人に遭遇した際には、「いかに早く行動に移せるか」が重要です。今回の実習では、心肺蘇生の方法や生存率に関する知識を得るだけでなく、実際の手技を体験することができました。実践的な経験は、いざという場面で迷わず行動に移すための勇気や自信につながります。こうした経験を繰り返すことで、迅速な判断と的確な救命処置を実行する力が養われていくことを強く実感しました。
医療を学ぶ一人として、また競技者としても、今回の講習は非常に意義深いものでした。心肺蘇生やAEDの使用方法について、日頃から正しい知識と対応力を備えておくことは、スポーツ現場における安全確保に直結します。いざという時に救命につなげられるよう、そしてこの意識が日本全国のスポーツ現場に広まっていくよう、筑波大学バドミントン部としても今後の活動に積極的に取り組んでいきたいと考えています。
医学群看護学類4年 澁谷桃花