こんにちは!全国のハンドボーラーの皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
こちらは新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、部活動への支障も大変大きく、
運動できないもどかしさ、仲間と出会えない悲しさ、目指していた大会が延期、中止になったことへの強い喪失感、本当につらい毎日が続いています。
しかし、失ったものばかり数えるな!ないものはない!お前に残っておるものはなんじゃ!(ワンピース、ジンベエ風)
と筆者が自分自身に問いただしてみた結果、部活の仲間と最高の状態で再会するために、いまできることは何か?を考えてみたところ、
筑波大ハンド部の運営モデルを広めることで、全国の学生ハンドボールチームの新たな目標、憧れになりたい!と本気で思ったので今回も不器用ながら記事を書いていきます。
というわけで今回は、部の運営をまとめる「部局」について紹介していきます!(急にマジメ、、、)
現在筑波大ハンド部では部を運営するために部局というものを設けて活動しているのですが、それがどのようにして管理されているのか、どのように連動しているのか、そもそも部局とは何なのか、知らない人も多いかと思います。
筑波大ハンド部を取りまとめる「部局」というものの謎を、実際に運営している事例を紹介しながら解明していきましょう!
部局とは何か
まず初めに、部局とは何なのかを説明していきます。
部局とは一般的には官庁や会社の中で使われる用語で、業務の一定部分を受け持つ部門と定義されています。
いやなんやねんそのムズい言葉は!と強めなツッコミをいれてしまいそうですが、簡単に言うと、
皆さんも良く耳にする「人事部」や「営業部」など、
会社の中で仕事の内容によって分けられた細かいチームのことをひとまとめに部局と呼んでいるのです。
大きな会社の中で、同じ仕事を全員が協力して行うということは基本あり得ませんよね。
このように部局というものを会社内で設けて、それぞれの仕事を専門的に活躍できる人が行うことで仕事の効率化、会社の活性化を図っているのです。
ここは筑波大ハンド部株式会社
部局の意味がある程度理解できたところで少しこのような疑問がわいてくる人もいるかと思います。
「なんで、会社で設ける部局を部活動でまねしているの?」「振り分けるほど仕事の数はあるの?」
確かに小学~高校で部活動の仕事と言えば、部の荷物を運んだり応援練習をしたりなどが思いつく範囲なので、仕事の数もそこまでは多くないし大変ではないと思うでしょう。
しかし筑波大ハンド部では、高校まではコーチや監督が主に担ってきた、選手登録や施設の時間的な管理、備品の整理、試合の分析などの仕事はほとんどすべて部員が担っています。(マネージャーはいません泣)
よって高校までとは桁違いの仕事の数。
そこで我々は会社の運営モデルに基づいて「部局」というものを7つに分けて設けることになったのです。(図1)
図1
さらに部局というものを作るだけではチームを統制することはできないので、学年ごとに責任のある仕事を与えています。(図2)
1年生のころは実際に、試合のビデオを撮ってもらったり、チームの荷物を管理したり、施設の使用予約を取ったリと、チームを運営する直接的な実務を担当してもらいます。
2年生はいわば1年生のお世話役。なるべく完璧な仕事をこなしてもらうために、細かな仕事の伝達や、技術的な指導を行ったりしています。
3、4年次にもなるとそれぞれの部局の核となる人間が求められるので、1、2年生がうまく仕事を回せるよう監督したり、下級生が起こしてしまったトラブルなどに対し適切に判断ができるように、部局の統制しています。
年次が上がっていくにつれて仕事の量は減っていくのですが、部局の責任者としての重要な仕事や、チームの大事な仕事の確認役というところで質の高い仕事が求められるのです。
このような多岐にわたる仕事内容や会社のような役回り。まさに筑波大ハンド部株式会社といえるでしょう?
図2
主な仕事内容
最後にそれぞれの部局の仕事の内容を紹介します。
総務局 選手登録や大会エントリーなどチームの事務的な仕事を行う。
広報局 SNSなどの発信を中心に、応援してくれる人へ試合結果や大会報告の周知、日ごろの選手たちの様子を映し出し発信する。
企画局 チーム内でのイベントの企画や当日の司会などを務める。毎年3月に執り行われる卒業生を送りだすイベント「追いコン」が最大の業務。
会計局 部費の徴収や、チーム内の経費を管理する。
情報局 試合のビデオを撮影したり、その撮影した動画をチーム内で共有、アップロードを行う。とにかくアップロードが大変。
備品局 チームで使用する競技用具を管理する。
施設局 日々の練習場所の確保、筋トレルームの会場予約を行う。
いかがでしょうか!ざっとではありますが、部局とは何か、そしてそのメカニズム、仕事内容を紹介してきました。
これらの説明をきいて「なんか筑波は厳しそうだな」と思った方も少なくないと思います。
確かに大学に入って自分の仕事を任されるというのは、とても不安で大変なことです。
しかし、このような経験が今後、社会に出たときに役に立つことは間違いないのではないでしょうか。
目的は「部活動を通して社会の一員としての自覚を培う」こと。
そこが部局を設けた本質であり、仕事がうまくいかないからと言って悩む必要は全くないのです。
むしろわからないことを積極的に同期や先輩に聞くことで新たなコミュニケーションが生まれ、よりチームが良い方向へ活性化するのではないでしょうか。
このような運営の統一感が、日本トップレベルの「チームの一体感」溢れるプレーを実現させているのかもしれませんね~
それではまたお会いしましょう!さようなら!
3年 町田健一郎