試合開始のホイッスルが鳴った。とうとう待ち望んだリーグ戦が始まる。
試合開始早々、キャプテンである4年の髙野(#7 LB)がチームの想いを乗せた先制点を豪快に打ち込むと、その後も2年の榎本(#17 RB)の色あせない可憐なミドルや、同学年、佐藤(#28 CB)のギュンギュンなカットインプレーなどで得点を重ねていく。その中でも前半特に際立った選手が、4年の繁在家(#2 RW)であった。YouTubeライブのコメント欄にも記載されていた「キーパーを抜いたような」サイドシュート、キーパーのギリギリ手の届かない高さのループシュートは、さながら“スナイパー”を連想させた。
素晴らしいプレーが随所に光るも、相手エースらを要所で止めることが出来ず前半を12-11と1点リードで折り返す。
後半に入ると早々、筑波がミスを連発。あっという間の速攻で立て続けに得点を許してしまう。ベンチに不穏な空気が漂ったが…この流れを断ち切ったのは佐藤。持ち前の低い体勢からのフェイントで相手の退場を誘いチームを再び勢いに乗せた。そこからしばらくの間シーソーゲームが展開されていく。
筆者が思う、この試合のターニングポイントは後半16分。連携のミス、更に「戻り意識の低下」を相手に上手く拾われ、速攻で2連取されてしまう。朝野あき(#3 RW)の安定的なサイドシュートや、土井(#21 RB)の回転フェイントからのスーパーゴールでなんとか応戦するも、劣勢を強いられたまま終盤を迎えてしまう。後半25分には3年の矢野(#13 LW)の落ち着いたループシュート、27分には4年の三輪(#9 LB )のアウトカットインシュートが決まるも、中央大学の勢いが止まることはなくそのまま試合終了。
23-26の3点差で惜敗。新チーム最初の公式戦を白星で飾ることは出来なかった。
だが、今日試合で明確な修正点が浮き堀りになった。明日の順天堂大学戦ではしっかりとそれらを克服して、持ち前のチーム力を遺憾無く発揮して欲しい。(町田)
2020年関東学生ハンドボール秋季リーグ第1戦vs中央大学 <結果・戦評>
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