TSA活動レポート
【インタビュー】マネージャーに聞く!
「自主自律」の体現へ
掲載
※この記事は、つくばスポーツニュースフラッシュvol.78(2020年10月発行)へ掲載しています。
多様な役割の学生スタッフが活躍している筑波大学ラグビー部。現在、マネージャーを務めている池田友海さん(社学4年)にお話しを伺いました。
―ラグビー部の組織体制について
100名程度の選手と、院生を含むコーチ陣、トレーナー、ドクター、レフリー、主に分析を担う学生スタッフ、マネージャーによって構成され、多くの人がそれぞれ自分の役割を明確に持って部に関わっています。また、「自主自律」を基本理念として掲げているため、選手自身も各委員会(用具、広報、環境、会計、リカバリー、メディカル、マネジメント、データ、S&C)に所属し、仕事を分担しながらチーム運営を行なっています。チームをサポートする学群生が所属する学生スタッフとマネージャーは、委員会と関わりながら、選手だけで進めることが難しい業務を担っています。
―マネージャーの仕事とは?
マネージャーは、練習時の給水サポートや応急手当から、グラウンド使用の交渉や手続き、試合時のファン対応、場内アナウンスなどを担っています。業務は多岐にわたり、表には見えにくいものばかりですが、チーム運営を円滑に行うために不可欠であり、部の一員であるという誇りと責任を持って日々取り組んでいます。
<給水サポートの様子>
―ラグビー部のマネージャーになった理由は?
家族の影響で幼少期からラグビーが身近で、長年ラグビー観戦が趣味でした。2012年、筑波大学ラグビー部が対抗戦優勝を果たした年、他の大学と違い寮などの設備がなく、選手自らが体調・食事まで全てを管理する環境を知り驚くとともに、「自主自律」の体現を感じ強く魅了されました。大学の4年間が唯一、チームの一員としてラグビー関わることができる期間だと考え、筑波大学ラグビー部でマネージャーを務め、自分にできることで部に貢献したい、と本学を志望し入部しました。
―池田さんにとって、チームサポートとは?
「チームをサポートするということ」は、選手のお世話をする、つまり何かしてあげるという意識で取り組むことでは決してないと考えています。「自主自律」の組織の中でお世話係は不要で、マネージャーも責任を持って分担された業務を行うだけでなく、選手とは違う目線でどうすればチームがよりよいものになるか主体的に考え、行動することが必要です。
<対抗戦時,チームブースでのサポート>
―卒業後の夢について教えてください。
マネージャーの仕事を通して、選手が活躍できる環境をつくることにやりがいを感じました。卒業後も、多くの人が活躍するための環境づくりで社会に貢献したいと考え、オフィス・学校・医療現場などの空間デザインを行う企業に就職します。個人や組織のポテンシャルを高められる空間をつくり、人の活躍を支え続けたいと考えています。
―選手に伝えたいこと
私にとって、部員としてチームの勝利に立ち会えることは、入部前に考えていた以上にうれしいものでした。私自身もこの喜びをまだまだ味わいたいので、選手には今年のスローガンである「HARD」を実行し、試合で勝利を収めてもらいたいです。
<場内アナウンスをしている池田さん>
★ラグビー部の活動については、筑波大学ラグビー部ホームページをご覧ください。