TSA活動レポート
【パリ2024インタビュー#2】アーティスティックスイミング・佐藤友花さん
掲載
パリ2024オリンピック・パラリンピックに出場した本学アスリートの皆さんに、パリ大会の感想や今後の目標、後輩の皆さんへのメッセージなどをお伺いしました。
第2弾は佐藤友花さんです。ぜひご覧ください。
水泳/アーティスティックスイミング
佐藤 友花 Tomoka Sato
体育専門学群4年
<主な競技成績>
2023.7 世界水泳選手権 ミックスデュエット(テクニカル)1位、チーム(アクロバティック)3位、チーム(テクニカル)4位
2023.9 アジア競技大会 デュエット2位、ミックスチーム2位
2024.8 パリ五輪 チーム5位入賞、デュエット8位入賞
パリ五輪チーム・デュエットで入賞(写真:本人提供)
―初めてのオリンピックの舞台で戦った感想は
オリンピックという舞台の厳しさや価値を再認識した大会でした。東京大会は補欠として会場にいて、オリンピックを目の前で見て、それらを知ったつもりでいましたが、実際に出場しないとわからない厳しさがありました。出場するからにはメダル獲得を目標に挑みましたが、メダル争いをするレベルまで自分たちの完成度を上げることができなかったことが何よりも悔しかったです。
―佐藤選手にとって、パリ2024オリンピックはどのようなものでしたか?
今大会は、アーティスティックスイミングのルールが大幅に改正されてから初めて開催されたオリンピックで、どの国にもメダルのチャンスがあったからこそ、前回の東京大会の悔しさを晴らすために、メダル獲得への意識は強かったです。
また、アスリートとして、一番大事な舞台に向けて、どのようにコンディションを調整していくべきなのかを見つめ直すきっかけとなりました。自分の中で、これからの練習や国際大会との向き合い方を変えていくべきだと思いました。
2023世界水泳選手権 佐藤友花選手の弟、陽太郎選手とともにデュエット出場(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
―筑波大学での自身の学習・研究活動は、競技活動へどのように活かされていますか?
競技歴は15年以上になりますが、卒業研究で実際に自分の競技の研究を始めてから、科学的な疑問を抱くようになりました。技術的なことをはじめ、身体的・心理的なコンディションなど、多岐にわたる疑問がまだまだ存在することに気が付きました。なんとなくイメージしていた疑問を言語化して、それを研究できる環境があり、その研究結果に基づいて競技での様々な疑問に答えを出すことができることは、自分の競技力向上だけでなく、これからのスポーツ界を支えることにもつながると思います。
―今後の目標や夢を教えてください。
今大会では、メダルを逃したこと以上に、本番で自分の納得のできるパフォーマンスができなかったことが何よりも悔しかったです。4年に1度しかない舞台だからこそ、その舞台で全力を尽くし、自分が納得できる、満足のいくパフォーマンスができるからこそ本物のオリンピアンなのだと思います。
私も、そのような本物のオリンピアンになれるよう、次のロサンゼルス大会で、後悔のないパフォーマンスをしてメダルを獲得することが目標です。
―最後に、筑波大学の学生(後輩)たちへメッセージをお願いします!
学業もスポーツもハイレベルな筑波大学で、ともに高みを目指して頑張りましょう!
チームで5位入賞 写真中央下:佐藤友花選手(写真:本人提供)