10/25(日)に日本大学グラウンドにて日本大学B・C戦が行われました。
VS日本大学B 40-46 Lose
総評・MOM選出・最も良かったプレー:杢屋渓造 (FWコーチ)
<B戦 総評>
10月25日に行われた日本大学BC戦では多くの選手にとって久しぶりの実戦となりました。
これまで、対抗戦勝利のために様々な立場で「協働」を行ってきた選手が、対抗戦出場を目指し自らのプレーをアピールする大切な「競争」の試合です。また岡﨑組の目標である「筑波を示す」という言葉通り、筑波大学ラグビー部として取り組んでいるプレーをメンバーが変わっても示すことができるのか、チームとしても今後につながる重要な試合でした。
前半、DFでの反則やミスから流れを失ってしまい日本大学の強固なラインアウトモールやフィジカルの強い近場のプレーで、2本連続でトライを奪われてしまいます。その後、一進一退の攻防が続きますがカウンターからのトライやダブルタックルからミスを誘うなど筑波が取り組んできたプレーが随所に見られるようになります。しかし、その後も「規律」の部分で流れに乗ることができず前半を19-19の同点で折り返します。
前半の反省を修正して臨みたい後半でしたが、前半同様反則から流れを失い3本連続でトライを奪われてしまいます。その後、ラインアウトモールからのトライやスクラムからNo.8山本-WTB濱島-SH白栄と繋いだトライなどからゲームの流れを掴むかと思われましたが、日本大学も追加点を奪い最終的には40-46での敗北となりました。
筑波として取り組んでいるプレーがみられる時間帯もありましたが、反則で自らの流れを止めた苦しい試合となってしまいました。これまでの対抗戦の帝京戦や明治戦でも課題として挙げられた「規律」について、「日本一」を目指すチームとして全員で課題を修正し、次戦に向けて準備したいと思います。
<B戦 ゲームキャプテン 佐々木健海(体育・4年・つくば秀英)のコメント>
先日の日本大学戦では無観客試合でしたが、SNS等を通して応援して下さりありがとうございました。今回の試合は今シーズン初の練習試合であり、これまで練習してきたものを個人として、チームとして、発揮する機会となりました。しかし、規律が乱れ、試合中に改善することができずに敗れてしまいました。試合の中でしか感じられないプレッシャー、流れの中でチームとして規律を守り、繋がり続けなければなりません。今回の試合で得た反省点を対抗戦に向けてチームとして改善して行きたいと思います。
<コーチが選ぶMOM>
B戦のMOMはPR小山峻哉(4年)です。
力強いボールキャリーや安定したスクラムなどフィジカルを活かしたプレーに加え、後半にインゴールへのチップキックでピンチを迎えた場面では22m付近からスプリントを見せトライを防ぐなど献身的なプレーを見せてくれました。対抗戦での出場時間は決して多くはない小山ですが、4年生となり試合や練習中に下級生FWを引っ張る姿勢がみられるなど、今後シーズン通して「競争」と「協働」からチームに貢献してくれることを期待して選出致します。
<小山峻哉(体育・4年・茗溪学園)のコメント>
MOMに選んで頂きありがとうございます。
今回の試合は今シーズン数少ないBC戦だったので、なんとしても勝利を手にしたいという思いで臨みました。結果としては勝利を収めることはできませんでしたが、自分の持ち味や泥臭さを示す事が出来たと思います。しかし、チームとしてやりきれない所も多々ありました。まだまだ課題がありますが、これからまた練習して勝ち切れるチームになれるよう、そして個人としても上のチームで試合に出場出来るように頑張ります。
VS 日本大学C 26-24 Win
<C戦 総評>
序盤、日本大学のセットプレーを起点に先制点を奪われますが、LO柴田のラインブレイクからFL菅井、LO金谷のラインブレイクからHO平石などそれぞれ良いサポートから2つのトライが生まれ、逆転に成功します。しかし、スクラムやDFでの反則からゴール前に攻め込まれラインアウトモールから2本トライを奪われてしまい、前半を14-17の日本大学のリードで折り返します。後半に入ると日本大学のスクラムなどに苦しみ、自陣深くでのDFが続く厳しい時間帯を迎えますがゴール前での粘り強いDFを続け、後半20分には反則から相手の隙をつきCTB池田のトライで逆転に成功します。その後、トライを奪われますが、誰一人諦めることなくラストプレーでトライを奪い最終的に26-24で勝利することができました。セットプレーで圧力を受ける場面や攻撃でのミスなどもありましたが、接点の部分で「筑波を示す」ことが勝利につながったのではないかと思います。
B戦、C戦ともに様々な課題が個人、ユニット、チームでありましたが、「筑波を示す」ことができた時間もありました。今後試合の中で常に「筑波を示す」プレーができるよう、チーム全員で1つ1つの課題に「HARD」に取り組んでいきたいと思います。今後ともご声援宜しくお願い致します。
<最も良かったプレー>
C戦後半
反則からラインアウトモールを組まれてしまいゴール前1mのピンチを迎えた場面
日本大学のFW戦に対して、粘り強くタックルを繰り返し、LO横溝、CTB池田のダブルタックルからターンオーバーに成功。その後、SO末永-WTB黒澤とつなぎ敵陣10m付近までゲインしたプレーを選出します。
結果としてトライには繋がらず、反則という形で攻撃を継続することができなかった点については今後の課題となりましたが、粘り強いDFからATへの切り替えや勢いはチームとしての取り組みがよく出た場面でした。
<コーチが選ぶMOM>
C戦のMOMはCTB池田賢広(2年)です。
前半から勢いのあるボールキャリーやDFでも粘り強く体を当て続けており、プレーだけでなく声でチームを鼓舞する姿勢など80分間通してチームに勢いを与えてくれました。下級生ながらチームに勢いをもたらし、チームの勝利に大きく貢献したため、選出致します。
<池田賢広(理工・2年・明善)のコメント>
MOMに選出していただき、光栄に思います。ありがとうございます。
自分は昨シーズン怪我が続き、ほとんど出場機会を得られませんでした。初先発のチャンスをいただいたこの試合で結果を出せたこと、嬉しく思っています。一方で、自分への課題も多く見つかりました。選手として更に成長して、チームの勝利に貢献出来るよう、「HARD」し続けます。
今後とも応援のほどよろしくお願い致します。
<編集後記>
Aチーム入りを目指して泥臭く「HARD」なプレーが多くみられました。特にC戦ラストワンプレーで逆転したシーンは、選手の何が何でもトライを取ってやるという熱い気迫を感じ、非常に印象深かったです。自分は怪我で試合に出られなかったのですが、結果を残すメンバーを見て歯痒くなるとともに早く怪我を治そうというモチベーションにもなりました。
Aチームのメンバーも奮闘するB・Cチームを見て刺激を受けたことと思います。次のB・C戦までは期間が空きますが練習でも「協働」しながらも「競争」を続けチーム全体でレベルアップをしていきます。今後とも応援よろしくお願い致します。(試合レビュー担当:矢島健吾)
<次戦予定>
関東大学対抗戦 vs立教大学 11/1(日) 13:00 Kick off @熊谷ラグビー場Bグラウンド(無観客)