9/26(日)に足利総合運動公園陸上競技場にて関東大学対抗戦の2戦目となる慶應義塾大戦が行われました。
VS慶應義塾大学 34-12 Win
試合総評・印象に残ったプレー・MOM選出:村上健一(FWコーチ)
<試合総評>
先々週の帝京大学戦の敗戦を受け、自分達がこだわることを再確認し慶應義塾大学戦の準備を行ってきました。
前節の帝京大学戦では、相手の強力なFWを前にラインアウトモールからのトライ、スクラムの崩壊ととても悔しい思いをしました。特に慶應義塾大学戦に向けたスクラムの準備では熱量で相手に負けないということを最大のテーマに気持ちを全面に出した練習を行ってきました。
ユニット単位のことを綴ってしまいましたが、全体のチーム練習でも選手全員が帝京大学戦で味わった悔しさを胸に練習から熱い気持ちを持って取り組んでくれました。
慶應義塾大学戦では激しい接点や泥臭いプレーが随所に見られ、練習内での熱量をそのまま試合にぶつけることができたのではないかと感じています。
また、先述したメンタルな部分に加えて、自分達の信じたことをやり切ることの大切さを今回の試合を通して感じています。春から目標としている、「相手を20点以内に抑え、勝利する」「コントロールできる反則を無くす」この2点を達成するため多くの時間が割かれてきました。春シーズンの敗戦など苦しい時期もありましたが、こだわって練習してきた部分が存分に発揮された慶應義塾大学戦だったと感じています。
信じたものをやり切ることは試合の結果だけでなく、選手個人の成長にも必ず繋がるものだと考えています。このコロナ禍でJr.戦などが延期となり、登録を外れたメンバーにとっては練習の成果を出す場面が少なく、厳しい時期が続きます。しかし慶應義塾大学戦のメンバーが対抗戦という大きな舞台で示した「筑波のラグビー」というものを信じ、体現できる選手に成長して欲しいと思っています。成長の先に対抗戦の舞台が繋がっています。チャンスを掴むため普段の練習から試合に繋がるものを見出し、登録を外れたメンバーたちも熱い気持ちを持って取り組んでほしいと考えています。
対抗戦2試合を終えましたが、次戦以降、早稲田大学や明治大学といった昨年の上位校との厳しい試合が待ち受けています。今回示すことのできた筑波のラグビーをどんな相手でも発揮できるよう準備していきます。
最後に、このような社会情勢の中、試合の開催に尽力を頂いている関係者の方々、応援を頂く皆様への感謝の気持ちを忘れずにチーム全員で取り組んで参ります。引き続き筑波大学ラグビー部へのご声援よろしくお願い致します。
<印象に残ったプレー>
前半終了間際に慶應義塾大学の連続攻撃の中、相手のパスが逸れ、ルーズボールとなった局面でWTB大畑(体育・1年)が素早い反応と泥臭いプレーでピンチを凌ぎ、キックチェイスからFB松永(体育・4年)がトライしたシーンを選出します。普段の練習から上級生が示している泥臭いプレーを1年生の大畑(体育・1年)が体現したことが印象的であったため、選出しました。これからも上級生が示してくれるプレーを吸収して下級生は成長を続けてほしいと感じました。
<コーチが選ぶMOM>
今回の試合のMOMはSO浅見亮太郎(体育・1年)です。大きな武器である正確なキックで苦しい時間帯でチームを前進させたことやPGでの得点に加え、献身的なDFを評価して選出しました。今後も試合での活躍だけでなく、上級生の示したラグビーを他の1年生に自分で示すことができるような存在になってくれることを期待しています。
<浅見亮太郎(体育・1年)のコメント>
MOMに選んでいただき、大変嬉しく思います。結果として、勝ち切ることができたので良かったです。チームとして準備してきたものを出し切れた試合でした。DFで全員が粘り続け、相手のミスボールを逃さずトライまで繋げることができたのがとても良かったです。今回の試合で出た課題を修正し、今後の連戦に向けて更に日々精進して参ります。引き続き筑波大学ラグビー部の応援のほどよろしくお願いします。
また、関東ラグビーフットボール協会が選ぶMOMにFB松永貫汰(体育・4年)が選出されました。
<松永貫汰(体育・4年)のコメント>
慶應義塾大学戦のMOMに選出して頂けたことを嬉しく思います。試合内容としても前に出て繋がり我慢し続けたDFができた結果、失点を20点以下に抑えて慶應義塾大学に勝利することができたと思います。個人としては、チャンスの状況でトライを取り切るための判断ができなかったので、個人としてもチームとしても早稲田大学、明治大学に向け日々の練習から成長できるよう精進して参ります。今後とも筑波大学の応援をよろしくお願いします。
<次戦予定>
関東大学対抗戦 VS早稲田大学 10/9(土) 11:30 Kick off (有料チケット販売)
(レビュー編集担当:大坪健人)