University of Tsukuba Rugby Football Club

関東大学対抗戦 VS 明治大学 レビュー

10/24()にセナリオハウスフィールド三郷で関東大学対抗戦の4戦目となる明治大学戦が行われました。

VS 明治 14-53 Lose

 

レビュー担当:石川千暁(BKコーチ)

 

<試合総評>

早稲田大学に敗れてから2週間、日本大学とのJr戦・C戦を経て対抗戦4戦目となる明治大学戦を迎えました。

この試合を迎えるにあたって明治大学の強みである強力なSCLOのセットプレーとそれを起点としたATに対するDF、自分たちが目指すATの精度を高める練習を行ってきましたが、結果としては14-53と計9トライを奪われる完敗となりました。

これまでの対抗戦では強みとすることができていたDFが相手のATに対して前に出てプレッシャーをかけることができず、明治大学の精度の高いATからボールを奪い返すことがほとんどできませんでした。その結果、反則やラインブレイクから自陣に攻め込まれ、ラインアウトモールやセットプレーからの連続ATでトライを重ねられてしまいました。

ATではBKのラインブレイクから2トライを奪うことができましたが、セットプレーでプレッシャーを受けたことや明治大学のボールに絡むDFによってマイボールを継続することができず、自分たちがやりたいATを十分に発揮することができませんでした。

試合に向けてATDFともに勝利するための準備を十分に行い、自信を持って試合に臨みましたが、大差での敗戦となりその準備が不十分であったと感じています。今後は思うようにボールを継続することができなかったATや、多くの接点で食い込まれてしまったDFなど、今回の試合で多く露呈した課題に対して、日々の練習から一つ一つ積み重ねて今回のような高いプレッシャーの中でも自分たちのやるべきプレーを発揮することができるように改善していきたいと思います。

 

さらに今後チームとして変わらなければいけないと感じた点は、自分たちがコントロールできることにフォーカスするということができなかった点です。いくつかのトライを奪われたシーンでは、相手選手がトライする前にレフリーへのアピールを行って誰もトライセーブをしていない場面がありました。他にも判定や相手のプレーに対してアピールを行っている間に相手に攻め込まれピンチとなる場面や余計な反則を犯してしまう場面も見られました。

これらの場面で自分たちが行うべきだったことはレフリーへのアピールやフラストレーションから雑なプレーをすることではなく、最後まで相手にグラウンディングさせないようにしつこくプレーすることや、レフリングに対して自分たちのプレーで対応していくこと、次のプレーへの修正点をチームで一つになって話し合うことでしたが、それを高いプレッシャーのかかった試合の中で行うことができず、その結果さらに反則やミスを繰り返し自分たちに流れを引き寄せることができない展開が続きました。

これは今後自分たちが勝ち進んでいくためには必ず課題となる点だと感じています。自分たちに流れがある時間帯にいいプレーをすることはもちろんですが、劣勢の中でも自分たちにベクトルを向けコントロールできることに集中してもう一度自分たちの流れを掴む力を高めていく必要があると感じます。今後は試合だけではなく練習からこのような厳しい状況をイメージしてプレーしていきたいと思います。

 

今回観客席の一角から試合を見ていましたが、試合終盤に明治大学にトライを奪われる度に目の前を出口に向かう観客の方が通り過ぎていく光景が見られました。これまでの試合では敗れた試合でも最後まで泥臭く相手に食らいついていくことができていましたが、今回はもう見るべきところがないと感じられてしまうようなプレーとなってしまったことを私自身大変悔しく思います。もう一度筑波らしい最後まで見る人を引きつけるようなプレーをして、試合に勝利することを目指し努力したいと思います。

 

今回の明治戦で昨年自分たちよりも対抗戦で上位であった4校との試合を終えましたが、まだ大学選手権出場を決めたわけではなく今後も勝たなければならない試合が続きます。一つ一つの練習から自分たちのやるべきことを積みあげ、対抗戦やJr戦・C戦で勝利を重ね、大学選手権において対抗戦で負けた3校にリベンジする機会を得ることができるようにチーム一丸となり頑張っていきたいと思います。

 

引き続き筑波大学ラグビー部への熱いご声援を宜しくお願い致します。

 

<印象に残ったプレー>

印象に残ったプレーは1トライ目の相手インゴールドロップアウトのボールを松永(体育・4年)がカウンターアタック後に、BKで展開し植村(体育・3年)のラインブレイクから岩田(体育・4年)がトライをあげたシーンです。このプレーを含め、今回奪ったトライはBKが積極的にボールを展開することでトライにつなげました。今後の試合でもBKがボールを動かしてトライを取り、試合を決めることができるように練習していきたいと思います。

 

<コーチが選ぶMOM

今回の試合のMOM松永貫汰(体育・4年)です。終始劣勢であった試合の中でATでは何度もボールをもらいランニングを仕掛け、DFでもタックルやBDでのファイトで身体を張り続けるなどキャプテンとしてなんとかしなければいけないという気持ちがプレーから見られました。厳しい敗戦となりましたが、今後もプレーやその行動でチームを牽引し続けてほしいと思います。

<松永貫汰(体育・4)のコメント>

今回MOMに選出して頂けたことを嬉しく思います。しかし、チームを勝利に導くことが出来なかったことが本当に悔しく感じます。主将として試合でチームを勝たせることが自分の本当の役割だと思っています。対抗戦残り3試合と大学選手権に向けて個人としての成長はもちろんですが、チームが躍進できるよう日々精進していきます。今後とも筑波の応援よろしくお願いします。

 

<関東大学対抗戦前半戦を終えて>

副将・髙田風吾(体育・4年)

日頃より筑波大学ラグビー部への多大なるご支援、ご声援を頂き、誠にありがとうございます。

今回の明治大学戦を終え、筑波大学は今年度の関東大学対抗戦の折り返しを迎えました。前半戦の昨年度の上位校との4連戦では、筑波大学が継続して取り組んできた「前に出て繋がり続ける」DFが見られる場面も多くあり、これまで自分たちが積み上げてきたものが間違っていなかったと感じることができました。しかし一方で、セットプレーや敵陣ゴール前でのアタックの精度等、課題も多く残っており、結果としても13敗の5位と、大学選手権出場に向けて1試合も落とせない状況になっています。

ここからは、大学選手権で今回負けた3校にリベンジを果たすため、そして、目標である「日本一」を達成するために、チーム一丸となって今一度グラウンドで自分たちのラグビーを築き上げ、対抗戦だけでなく、Jr戦、C戦を含めた全ての試合で勝利を重ねていきたいと思います。

引き続き筑波大学ラグビー部への温かいご声援をよろしくお願いいたします。

 

<次戦予定>

関東大学Jr選手権 VS 流通経済大学 10/31() 13:00 Kick off (無観客)

 

(レビュー編集担当:大坪健人)

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