5/22(日)にCHUBU UT FIELDにて関東大学春季大会の第4戦となる流通経済大学戦が行われました。
VS流通経済大学 43-31 Win
レビュー担当:肥田晃季(4年体育・春日丘)
<試合総評>
茨城ダービー、お互いリーグは違いますが、毎年合同練習などで切磋琢磨してきている相手である流通経済大学。これまで春シーズンの間に築き上げてきたチーム力、そして個人の地力が試される、そのような意味合いを持つ試合でした。
ここまで慶應義塾大学に引き分けて以降、日本体育大学、法政大学と連勝が続いていますが、もう一度自分たちの接点に磨きをかけて挑んでいかなければいけない相手が流通経済大学でした。
試合が始まってすぐ相手選手がシンビンとなり、一人少ないチャンスの状況を逃さずにトライ。このままの流れに乗りたいところでしたが、得点を重ねられ、前半は12-24と相手にリードを許してしまいました。接点で前に出ていたぶん、焦りが出て自分たちのミスから失点してしまっているというパターンに陥ってしまっていました。
しかし、自分たちからも監督からも「点差に焦ってはいけない。」ともう一度自分たちのプレーの質にベクトルを向けなおす、流れを変えるハーフタイムにすることができました。
後半に入り最初に得点を許してしまいますが、PGなどで焦らずに得点を重ねたり、粘り強いディフェンスで相手のミスを誘いそこから電光石火のアタックでトライを重ねたりして逆転に成功します。
ラグビーの鉄則である自陣でミスをしない、敵陣でプレーする、簡単なようで簡単ではないこのセオリーの遂行に風上が味方します。インゴールが少し広い筑波のグラウンドを活かしたキックでのエリア取りなどが相手に効きました。結果的に43-31と接戦をものにし勝利することができました。
<印象に残ったプレー>
1つ目は前半18分にシンビンになってしまった14番中野真太郎(2年体育・福岡)が後半開始4分で魅せたタックルです。シンビンを受けてもなお臆することなく、彼の持ち味であるスーパータックルで相手FWのミスを誘い、マイボールにしました。今思えば彼の気迫あふれるタックルによって筑波に流れが吹き込んできたのではないのかと思います。
2つ目は試合終了前のDFのシーンです。最後のロスタイム、相手が猛攻を仕掛けてくる中で全員が規律の取れたDFをし続け、最後に相手がミスをしてノーサイドとなりました。足が動かなくなっていてもおかしくないロスタイムに、最高の集中力で最高のダブルタックルを何度も何度も何度も起き上がってし続けるシーンは、この試合で魅せたどんなシーンよりも筑波の求める最高の形を体現できていたと思います。
<MOM選出>
リザーブで入ってきた17番大塚椋生(3年体育・茗渓学園)を選出します。木原(4年体育・東福岡)のケガで急遽入ったにもかかわらず、セットプレーが非常に安定しており、接点での激しさ、リロードの速さなど足が止まってくる時間帯でのフィールドプレー面でのアクセルになっていたと感じました。特に先ほど印象に残ったシーンでも挙げた最後のロスタイムでのディフェンスでのシーンでの貢献度はピカイチでした。
急遽外れてしまった歯車に、全体のペースを乱すことなくむしろ活性化させる役割を持ったピースがこの試合での大塚椋生だったと思います。
<大塚椋生(3年体育・茗渓学園)のコメント>
MOMに選出していただきありがとうございます。
今回の試合出場時間は長くはないですが、安定したセットプレーでチームの勝利に貢献することができよかったです。
また今回の試合は同県で切磋琢磨してきたライバルであり、因縁の相手でしたので一層嬉しく思います。
まだまだ自分自身課題はありますので、日本一になれるよう日々精進していきます。
今後とも応援よろしくお願いいたします。
<次戦予定>
関東大学春季大会 VS関東学院大学 6/19(日) 13:00 Kick off
レビュー編集担当:大坪健人