10/29(土)に流通経済大学にて、強化試合流通経済大学C戦が行われました。
VS流通経済大学C 10-24 Lose
レビュー担当:肥田晃季(体育4年・春日丘)
<総評>
ジュニア戦で惜敗した悔しい思いをぶつけた気持ちの入ったC戦が行われました。毎回C戦ではお互いのチームが殴り合いで点を取り合い、個人のスキルで結局は点を重ねるという展開が多かったです。しかし、今回の試合では、前半0−10、後半10―14とスコア的には締まった展開で敗北しました。
ジュニア戦のリザーブメンバーが先発し、普段合わせていないメンツで試合をすることが多いC戦ですが、それも毎度のことなので、想定されるメンバーで練習終わり時間を作り、合わせやトークを重ねる、せめて試合前にこの試合でのコンセプトを決めて試合に挑むだけでも、アタックが噛み合うシーンが増えたのではないかと考えます。アタックが継続できていない現状があるので、次の専修大学C戦には思い通りのアタックをしてほしいと思います。
アタックの修正点で言えば、「ディフェンスに的を絞らせない」、「サポートの質と判断」、「ターンオーバー」への反応、この辺りの意識が薄かったと感じました。
1つ目の「的を絞らせないアタック」についてですが、後からシェイプに入ってきた選手のコールが少ないとオプションが作りきれずに、一人目の選手が当たるという選択しかできなくなっているのが散見されます。FWで当てるという選択はSOを中心に行いますが、どこを狙ってアタックするのか決めるのはFW自身です。練習から意識すれば絶対に変えられることだと思うので、チーム全体としても取り組んでいきたい課題です。
2つ目の「サポートの質と判断」については、良いゲインの後のここからという場面でノットリリースが多かったことから改善が必要だと感じました。普段練習でやっているチームランでは寄る人が決まっていて、次はこの展開をするとわかっているので速いサポートができるのですが、試合では思わぬ箇所で抜けたり、思わぬ箇所で相手にタックルを浴びせられたりします。サポートの速さは予測の速さで決まると私は考えています。サポートに関しての練習はその予測という点も意識して行うとより実践で使えるスキルに近づくと思います。
3つ目の「ターンオーバーの反応」については、チャンスを活かせないという結果に直結しているように見えました。FWがボールウォッチしてしまい、ほぼ全員が寄ってしまってアタックラインが形成できていない、ハーフが遅れてきている状況で誰が出すのか曖昧なまま相手ディフェンスがセットできてしまっているなど、非常にもったいない結果につながっていると感じました。筑波としても固いディフェンスからのカウンターアタックを強みにしていくためにも、ターンオーバー時の全員の反応と相手のどこに穴があるかのコミュニケーションが鍵になってくると思います。個々の強さは間違いなくあるので、その個人を生かせるアタックを全員で作りにいけるか、そこにフォーカスして次戦に挑んでほしいと思います。
プレー面以外でも、誰がこのきつい場面でチームを引っ張るのかと注目して見ていましたが、チームに対してのコミュニーションなどの働きかけ、アクションが少なかったように見えました。良いプレーが出たら全員で盛り上がる、ミスした選手への対応、うまくいかない時の円陣、やろうと声かければ誰でもできることです。チームの流れを変えるのはビッグプレーではなく、一人一人のチームへのアクション、貢献だと思います。グラウンド上での先輩後輩、パフォーマンスの良し悪しは関係ありません。チームへのアクション、何か一つ自分にできることをグラウンドに立つ15人がしようとするだけでC戦だけでなく、ジュニア戦でも対抗戦でも一気にチームは良い方向にむかっていくと思います。
<印象に残ったプレー>
前述したように、選手たちの表情、気持ちが印象に残りました。ノックオンが多くなり、バックスではミスしてそのままシュンとしてディフェンスに移っていく姿や、FWでは劣勢のスクラムが続く中でまた押されたらどうしようという不安な表情が何度も見られました。特に、今年の筑波のフォワードは「1の1」というテーマを徹底しています。前回勝っても負けても関係なく常に今の勝負に挑み続ける、100%を出し続ける、という意味で使っています。特に試合中は、うまくいかないこと、ミスをすることのほうが遥かに多いです。その中で全員がミスを引きずり続ける雰囲気では実力通りの結果が出せるはずがありません。その「1の1」に持っていくための細かい修正、声かけを試合中、練習中に出していけると勝負強い集団に近づけると思います。
<MOM>
MOMは榎本幹也(体育2年・新潟)を選出します。
元気あふれるプレーを見せてくれた彼を選出します。言い方は悪くなりますが、以前までは軽いプレーが多く、ボールを持ったら逆に不安になるようなプレーが見られたのですが、この試合では軽いプレーには見えず、思いきりの良いプレーに見えました。ライン側のディフェンスもしっかりと仕事していた点も非常に良かったと思います。そんな彼の持ち味であるスピードを存分に活かした迷いのないプレーは、また見たいという気持ちになりました。
<榎本幹也(体育2年・新潟)>
MOMに選出して頂きありがとうございます。
ジュニア戦が負けてしまい、対抗戦も含め勝ちの欲しいつくばにRedsから盛り上げようとした試合でした。しかし、セットプレーや1対1での攻防で引けを取り、結果として負けてしまいました。
これから対抗戦含め負けられない試合が続きます。下のカテゴリーからチームを鼓舞し、目標の日本一に向け全員で頑張ります。
引き続き応援よろしくお願いします!
レビュー編集担当:杉崎玖宇