11/5(土)に熊谷ラグビー場Bグラウンドにて、関東大学ラグビー対抗戦Aの第5戦となる青山学院大学戦が行われました。
レビュー担当:諸藤陸(BKコーチ)
〈試合総評〉
僅差で勝ちきれなかった4戦。目標に掲げる「日本一」を達成する為に、勝たなければ大学選手権出場の道を閉ざされる、負けたら終わりの試合でありました。対する青山学院大学も上位校相手に善戦を続け、目標である大学選手権出場の為にお互いに必勝であり、試合前から緊張感のある試合となりました。
試合の内容としては、慶應義塾大学に敗戦してから3週間の間で準備してきたブレイクダウンでの強度を攻守ともに遺憾なく発揮し、筑波が主導権を握って試合を進めました。FWはセットプレー、BKは効果的なキックによるエリアマネジメントによってゲームを支配し、結果的には38対14で今シーズン初勝利を挙げることができました。
3週間の中で対戦校に合わせた準備だけではなく、自分たちにフォーカスを当てて原点に戻り、筑波らしい接点での激しさを追い求めたことが今回の勝利に繋がったと考えます。
「日本一」に向けて、これからの試合一敗もすることはできません。
目の前の一戦一戦に焦点を当てて準備して参ります。
今後ともご支援ご声援の程、宜しくお願いいたします。
〈印象に残ったプレー〉
試合開始からSH白栄(体育3年・高鍋)のトライまでの一連のプレーです。
緊張感のある一戦の試合の入りであり、非常に重要な場面でした。CTB堀(体育2年・中部大春日丘)のロングキックに対して、WTB植村(体育4年・茗溪)のスプリントとタックルによって相手の反則を誘います。その後ラインアウトからのアタックでは準備してきたサインプレーによってFL茨木(体育1年・東福岡)が大きくゲインします。その後FL楢本(人文4年・修猷館)による効果的なアタックによって相手の反則を誘い、それを使って果敢にチャレンジしたSH白栄がトライを奪いました。途中ノットストレートによって相手ボールとなりましたが、FWとBKがそれぞれの役割を十分に果たし、チーム全体で取った筑波らしいトライとなりました。緊張感のあった試合を有利に運べる要因になったとも言える素晴らしい一連のプレーであったために、印象に残ったプレーとして取り上げます。
〈MOM〉
この試合のMOMには八木澤龍翔(体育4年・流経大柏)を選出します。
今回の試合では、FW・BKともに素晴らしいプレーが多くMOM選出に悩みましたが、FWの核として攻守共にセットプレーで圧倒し続け、フィールドプレーにおいても接点での激しさだけでなく効果的なパスも放つなど80分間フィールドで戦い続けた八木澤選手を選出しました。
目標である日本一になるまで、常にグラウンドで戦い続けるプレーをこれからも期待します。
〈八木澤龍翔(体育4年・流経大柏)のコメント〉
MOMに選出して頂きありがとうございます。
良いパフォーマンスの選手が沢山いた中で選出して頂けたことは非常に嬉しく思います。
慶應戦の敗北から3週間、チームとしてサポートの質や接点にこだわって練習してきました。
今回の試合では、DFで前に出て接点を返し、ブレイクダウンでプレッシャーをかけるというシーンが何度かありました。これは筑波の伝統であり、強みでなくてはならない部分だと私は思います。対抗戦前半では全く出来ていませんでしたが、今回の試合で少しずつチームとして成長出来ていると感じることができました。
個人としては、まだ納得のいくプレーが出来ていないので、日本一のチームにふさわしいロックになれるように精進していきたいと思います。
今後とも応援のほど宜しくお願いします。
また、関東ラグビーフットボール協会が選ぶPlayer of the Match: POMに木原優作(体育4年・東福岡)が選出されました。
〈木原優作(体育4年・東福岡)のコメント〉
青山学院大学戦のPOMに選出して頂けたことを嬉しく思います。
試合内容としては、この試合に向けてフォーカスしてきた接点と強みとするラインアウトで80分間プレッシャーをかけ続けたため青山学院大学に勝利することができたと思います。
個人としては、セットプレーを安定させることを意識して試合に臨みました。その結果がPOMという形となり大変嬉しく思います。
個人としてもチームとしても日本一に向け更に成長できるよう、日々の練習からバチバチやっていきます。
今後とも筑波大学の応援をよろしくお願いします。
レビュー編集担当:西舞衣子