11/26(土)にCHUBE UT FIELDにて、強化試合千葉商科大学戦が行われました。
VS千葉商科大学 78-12 Win
レビュー担当:児玉悠一朗(体育4年・福岡)
<総評>
今回の試合では対抗戦・ジュニア戦と公式試合が多かった続く中、試合機会が得られなかった下級生が多く出場しました。その中でも長期離脱をしていた大町尚生(生物1年・長崎北陽台)や小池喜蔵(体育2年・生野)、そして工藤壮太(体育4年・国学院久我山)らが復帰をし、彼らがどんなプレーを見せてくれるのか応援メンバーはとても楽しみにしていました。
最初に会場を沸かせたのは四年工藤でした。
前半始まってすぐ、工藤の低く刺さるタックルとサポートした加藤颯人(人間1年・春日井)のダブルタックルでターンオーバーを起こし、敵陣深くまで攻め込みました。大きな怪我をしながらも復帰した工藤の意地が見え、その後もチームの核として体を張りながらチームを引っ張っていました。
そのまま敵陣でプレーをし続けてマイボールラインアウトからモールでトライを決めます。
その後はラックからのこぼれ球に小澤一誠(医学1年・国学院久我山)が反応し高木海斗(体育1年・筑紫)→工藤→加藤→井上青空(体育3年・福岡)と華麗なオフロードが続き、最後は大町が大学初トライを決めました。
その後も大町はボール周りに顔を出して力強い突破を繰り返し、ブランクを感じさせないプレーを見せてくれました。
後半は序盤に相手のサインプレーに翻弄されトライを許すなどディフェンスでの繋がりの甘さがありました。またサポートの寄りの遅さでペナルティを取られるなどのシーンもありました。しかし、ターンオーバーボールを鳥羽秀歩(社国3年・武蔵)が裏のスペースにキックし、チェイスに走った永山丞(体育1年・国学院久我山)が取り返し、最後に復帰した小池がトライするなど、チャンスを活かし切る場面が多くあった事は大きな収穫だと思います。
今回起こったディフェンスでの横との繋がり、サポートの寄りのスピードはどのカテゴリーでも課題です。
まだまだ筑波は発展途上なので日本一に向けて密度の高い練習をするのみです。ハードな毎日が続きますが、ここを乗り越えて全員で笑って終われるように有意義なものにしたいと思います。
<印象に残ったプレー>
序盤にビックインパクトを残した工藤と加藤のダブルタックルです。
ラグビーは最初の10分がよく大事だと言いますが、筑波に流れを持ってきたのは間違いなく彼だと思います。同じ四年生が試合を締めてくれたおかげで、後輩もイキイキと自分達のプレーを見せる土台を作ってくれました。終盤になり、試合の中で四年生の存在がいかに大事かを再認識させられました。
<MOM>
もちろん工藤です。四年生だから、復帰したからなどの忖度なしに彼のプレーには目頭が熱くなりましたので選出します。思いの節を綴ってもらいたいと思います。
<工藤壮太(体育4年・国学院久我山)>
MOMに選出して頂きありがとうございます。
今シーズン最後のReds戦という中で、唯一の四年生として、若い選手達と戦い抜けたことは非常に嬉しく思います。
普段中々試合に出れない選手たちがのびのびとプレーを行った結果、勝利に繋げることが出来ました。チームが大学選手権に向けて調子を上げている中で、筑波らしさの出た良い試合になったと思います。
個人としても、シーズン最後まで悔いを残さないよう、日々やり抜いていきます。
今後とも応援よろしくお願い致します。
レビュー編集担当:杉崎玖宇