University of Tsukuba Rugby Football Club

関東大学対抗戦 vs早稲田大学

924()に秩父宮ラグビー場にて、関東大学対抗戦Aの第2戦となる早稲田大学戦が行われました。

 

レビュー担当:首藤弘人(BKコーチ)

 

〈試合総評〉

対抗戦初戦の慶應義塾戦では、勝利を勝ち取ったものの課題が多く残る試合内容でした。

この2週間、ATでは敵陣でポゼッションを確保すること、クイックボールで順目に動き勝つこと、DFでは相手のキーマンにスペースを与えないこと、そのためにDFラインの幅を広くし前に出てプレッシャーをかけることに取り組んできました。

 

 試合は前半開始早々、筑波が早稲田ゴールに迫ります。前に出るDFから、相手ラックのボールアウトにSH白栄(体育4年・高鍋)が反応しターンオーバー、そのままテンポの良いアタックでゴール前に侵入し、SO楢本(体育2年・東福岡)のキックパスをWTB黒澤(体育4年・飯田)がキャッチしインゴールに入るもトライにはならず。続く5分にも自陣22m付近のラインアウトから再びSH白栄がラインブレイク。ここもトライにはなりませんでしたが、立ち上がりは筑波のペースで試合が進みました。

しかし、ラインアウトでのターンオーバーやハンドリングエラーなどで早稲田のAT時間が続き、前半10分、前半19分に連続失点となりました。

悪い流れを断ち切りたい筑波は、失点直後のリスタートキックで、SO楢本からのキックをWTB黒澤が直接キャッチしビッグゲイン、そこから外に展開してCTB(体育3年・春日丘)の飛ばしパスから最後はWTB飯岡(体育1年・流経大柏)がトライ。

さらに27分、ゴール前5mで得たフリーキックからNo.8谷山(体育4年・福岡)がタップキックから突進。ダブルタックルを受けながらも、インゴールにボールをねじ込み14-14の同点。

流れに乗った筑波は32分にもSO楢本のトライで逆転に成功。しかし前半終了間際の41分、自陣ゴール前スクラムから早稲田にトライを返され、前半を21-21で折り返しました。

 

 後半、先制点をとりたいところを3分・10分と、前半同様、早稲田に連続トライを奪われ21-31。筑波は19分に漸く、ラインアウトモールからショートサイドをビッグゲインし、外への展開で最後はWTB飯岡がトライ、コンバージョンキックも成功し28-313点差に。

両チームにとって次の得点が試合の流れに大きく影響するところでしたが、この試合で終始劣勢となったスクラムからATを継続され、25分に被トライ、再び10点のリードを許す展開となりました。

しかし諦めない筑波は残り時間が10分を切った自陣10m付近相手ラインアウト起点で、この日再三チャンスメイクをしたSH白栄がインターセプトからそのまま走り切りトライ。コンバージョンキックも決まり再び3点差となり、勝負はラスト10分の攻防へ。

互いに相手ゴール前に攻め込むチャンスを得ながらも得点できず、35-38で敗戦となりました。

 

 試合を終えて、準備してきたクイックボールや敵陣でATを継続しポゼッションを確保することはできていたと思います。DFに関してもDFラインの幅を広くすることはできていた場面もありましたが、カウンターラックやタックルで押し返すシーンなど、接点でのプレッシャーが足らずATを継続されたことが課題だと感じました。

また、セットプレーの安定も今後の課題だと感じます。

この試合での経験を活かし、次節の明治大学戦に向けて、良い準備をしていきたいと思います。

 

 

〈印象に残ったプレー〉

印象に残ったプレーは後半30分のSH白栄(体育4年・高鍋)のインターセプトからのトライです。

試合時間残り10分で10点差の状況で、まず1トライを返したいという時間帯に1人でトライを決めて筑波に流れを持ってきてくれました。

彼はこの試合の前半6分に足を負傷しており、ベストなコンディションではなかったと思いますが、足の負傷を感じさせないスピードで走り切ってくれました。今後もATDFともにプレーでチームを引っ張ってほしいと思います。

 

 

MOM

この試合のMOMにはSO楢本幹志朗(体育2年・東福岡)を選出します。

的確な判断でトライを演出したこと、エリアの獲得、コンバージョンキック成功率100%(5/5)という精度の高いキックでチームに大きく貢献してくれました。

今後の試合も継続して高いパフォーマンスを発揮してほしいと思います。

 

楢本幹志朗(体育2年・東福岡)のコメント〉

前節に引き続きMOMを受賞することができ、大変嬉しく思います。

前節の慶應戦から2週間、チームとしてここ数年勝てていない早稲田に勝つための準備をしてきました。

チームとしてはボールポゼッションを多くしようと試み、試合でも果敢に攻めることができたのでそれは大きな収穫であると思います。

SOとしてはトライを取るまでのプロセスを構築することができなかったことが自分の反省です。

しかし、まだ自分たちの目標である日本一が途絶えたわけではありません。選手たちは常に前を向いて次の試合に勝つための準備をします。筑波大学ラグビー部を応援してくださっている皆さんもそんな私たちと一緒に前を向き、一緒に戦いましょう!

応援ありがとうございました。

 

 

また、関東協会が選出するこの試合のMIP(Most Impressive Player)WTB飯岡建人(体育1年・流経大柏)が選出されました。

 

飯岡建人(体育1年・流経大柏)のコメント〉

応援ありがとうございました。

2週間前、慶応大学に勝利した日からこの早稲田大学との試合に準備してきましたが、3点差で負けてしまいとても悔しいです。

ATではポゼッションを意識して練習してきて、繋ぎの部分が上手くいったので継続していきたいと思います。

個人としては1on1の局面での外側への勝負やフィニッシュの部分が課題なので修正していきたいと思います。

DFではまだまだプレッシャーをかけれていないので次戦の明治大学戦までに磨きをかけていきたいと思います。

この試合で勝つことが目標だったのでとても悔しいですが、またチームが1つにまとまったと思います。

負けたその日から明治大学との試合で勝利することを目標に一生懸命準備していきますので、来週も応援よろしくお願いします。

 

 

レビュー編集担当:西舞衣子

RSS
Facebook
Twitter

TOP