11月5日(日)に熊谷ラグビー場にて、関東大学対抗戦の第5戦となる成蹊大学戦が行われました。
レビュー担当:諸藤陸(BKコーチ)
〈試合総評〉
帝京戦での敗戦を受けて、全員がグラウンド上に立ってプレーし続けること、筑波の原点である接点で戦い続けることを意識して3週間練習を続けました。日本一になるためには、結果だけでなく内容にこだわって自分たちが成長し続ける必要があり、そのような覚悟をもって試合に挑みました。
試合結果としてはラインアウト・スクラムでプレッシャーを与えながら、スペースにボールを運び続けて大量得点を奪い勝利しました。
一方で成蹊大学にブレイクダウンで圧力をかけられボールロストをしてしまったり、ラッシュアップディフェンスのプレッシャーからパスミスが増えるなど、個人個人の小さな判断ミスやスキル不足から多くのエラーが出てしまい、決して満足のできる内容ではありませんでした。グラウンドにいる15人一人一人の小さなミスをなくした先にようやく日本一は見えてきます。ミスは成長につきものです。自分たちがやってきたことを信じながら、トライ&エラーを繰り返しながら、筑波大学ラグビー部は日本一に向けて練習し成長していきます。
〈印象に残ったプレー〉
後半6分 CTB濱島海(体育4年・福岡)のトライ
成蹊大学のDFでのプレッシャーをかいくぐって、空いているスペースにボールを運びトライを奪ったプレーです。グラウンドに立っているすべてのプレーヤーがオプションになるという筑波が目指しているラグビーを体現したトライとなりました。
〈MOM〉
MOMにはFB増山将(1年・大阪仰星)を選出します。
バックスの怪我人が多くメンバーが流動的になっている中で、一年生ながら全試合に出場しバックスの中心選手として活躍を続けています。
攻撃では鋭いランでラインブレイクを重ねるだけでなく、効果的なパスを使ってラインブレイクに貢献するなど試合を重ねるほど成長する姿を見せています。守備でも重要な場面でスプリントをし続けるなど攻守にわたって献身的なプレーをし続けた彼を讃えてMOMに選出します。
〈増山将(1年・大阪仰星)のコメント〉
この度はMOMに選出していただきありがとうございます。
帝京戦の負けから少しずつ成長してきました。選手権までにもっと成長していきます。これからも応援よろしくお願いいたします。
また、関東協会が選出するこの試合のPOM(Player of the Match)にFL横溝昂大ショーン(体育4年・福岡)が選出されました。
〈横溝昂大ショーン(体育4年・福岡のコメント)
POMに選出されたこと、非常に嬉しく思います。
今回の試合に向けて「ラインアウトスキルの向上」に取り組んできました。
その結果、FW全体が練習の成果を発揮してラインアウトを支配できたと思います。
ただ、モールでトライを取りきれない場面もありました。ゴール前のチャンスを確実にトライに繋げられるよう、これからも練習に励みます。
これからも応援のほどよろしくお願いします。
レビュー編集担当:西舞衣子