5月12日(日)にCHUBU UT FIELDにて、強化試合の名古屋学院B戦が行われました。
レビュー担当:前澤徹馬(理工3年・神戸)
<総評>
春シーズンも中盤に差し掛かったところで、先週の立教戦、直前のA戦の勢いそのままに、勝利だけでなく、内容にもこだわりたい試合でした。
ファーストトライは試合開始直後に生まれました。相手キックオフはいきなりボールを確保されますが、直後にイーゴリ(地球2年・都立武蔵)がブレイクダウンでプレッシャーをかけ、関(体育4年・砺波)の出足のいいDFから相手のミスを誘いました。この試合では全体を通して、上級生がブレイクダウンで相手にプレッシャーをかけターンオーバーをするシーンが多く、アタック時間の多い試合となりました。筑波の理想のディフェンスが体現できていると感じました。その後、乱れたボールから小林(体育3年・高岡第一)がゲインし、PRボンダレンコ・イーゴリの突破でトライが生まれました。
試合を通して、ブレイクダウンにプレッシャーをかける部分に一貫性が見られ、上級生を中心に筑波のラグビーのテーマを体現できたと感じました。新入生もそれに続く形で同様のシーンが多く、結果、A戦と同様に無失点となりました。上級生の理解度と新入生のアグレッシブさが随所に見られました。
その後、FWは安定したセットプレーで、BKはエッジまでボールを運び、トライを量産しました。また、試合後の嶋崎監督の言葉にもありましたが、大量得点後もチームとして緩むことがなく、最後まで引き締まった試合でした。
課題としては、リスタートのキックオフレシーブが不安定で、しばしば相手にボールがわたる場面がありました。また、エッジでラインブレイクした後、ボールをつなぐ部分でミスがみられました。どちらもトライやトライチャンス直後のミスであり、そこで相手にボールを与えると一気に流れを掴まれる危ないシーンです。まだまだ続く春シーズンの中で、今回の良かった点を伸ばし、反省点を改善して、メンバー争いに喰い込むことで、さらなるバトルが生まれることを期待します。
〈印象に残ったプレー〉
前半最後の、カウンターアタックからのトライです。ラインアウトでプレッシャーをかけ相手のミスを誘い、ブレイクダウンでターンオーバーしました。その後、FWとBKが一体となってボールをつなぎ、1つもラックを作ることなくトライしました。まさに筑波のラグビーを体現したワンシーンとなりました。
〈MOM〉
この試合のMOMには朴(体育1年・大阪朝鮮)を選出します。
彼はこの試合フル出場で、SOとして相手と点差が開いた後でも堅実なプレーでチームを引っ張るだけでなく、味方を引き締め攻撃の手を緩めませんでした。彼の今後の活躍に期待します。
<朴大優(体育1年・大阪朝鮮)のコメント>
MOMに選出していただきありがとうございます。
自分自身、仕掛けとゲームメイクをテーマとして掲げ試合に臨み、チーム全体として空いたスペースを効果的に攻め、強いプレーを選択し続けることができました。その一方で自身の課題もたくさん見られたので、次週までに必ず修正したいと思います。
この春季大会のシーズン、もっと熱量高く、もっと盛り上がっていきましょう。よっしゃあ!!!
レビュー編集担当:白丸智乃祐