5月26日(日)にCHUBU UT Fieldにてつくばラグビーフェスティバルの流通経済大学戦が行われました。
レビュー担当:小林佳太(体育3年・高岡第一)
〈総評〉
15年ぶりに開催されたつくばフェスティバル。高校生の試合、小学生とのラグビークリニックが行われ、メインイベントとして筑波大学対流通経済大学の茨城ダービーが行われました。
前半の2分半、浅見(体育4年・流経)と高木(体育3年・筑紫)のダブルタックル、茨木(体育1年・東福岡)のジャークによりターンオーバーを起こし、敵陣まで攻め込みますが、自分たちのミスによりトライを取ることができませんでした。その後も、相手のミスを誘いターンオーバーを起こしますが、トライを取りきることができず、前半12分に、相手に先制トライを許してしまいました。しかし、トライを許した直後、永山(体育3年・國學院久我山)のゲインに井上(体育1年・佐賀工業)、森尾(体育1年・茗渓)がサポートしトライを取り返しました。また、スクラムから浜浦(体育1年・春日ヶ丘)が持ち出し、サポートに入った井上がトライし、リードしました。しかしその後は、フィジカルの強い相手のゲインなどにより4トライ取られ14–31で前半が終了しました。
後半は相手のインターセプトなどにより立て続けにトライを許してしまいました。しかしここから反撃に転じ、後半20分に大畑(体育4年・東海大大阪仰星)のビッグゲインにより相手陣地深くまで攻め込み、後半25分にラインアウトモールからトライを返しました。後半終了間際には、縦に圧力のあるアタックを継続し、ゲインした永山からオフロードを受けた東島(理工3年・浦和)が、中森(体育1年・桐蔭)にパスを繋ぎもう1トライ返しました。残り時間はアタックを継続して攻め込みますが、トライを取ることはできず26-71で敗戦となりました。
全体として、相手の強いフィジカルに接点で少しずつ押し込まれてしまっているという印象でした。体の大きな相手に対して接点でファイトしきることができず、ゲインやオフロードを許してしまったことが敗因となりました。筑波が柱として掲げている「接点」の質を上げ、相手のペースにさせないことが必要になります。改めて「接点」について見つめ直し、筑波のラグビーを体現できるよう精進していきます。
〈印象に残ったプレー〉
後半20分、ラインアウトの乱れ球をとった大畑が持ち味であるランからキックを使いビッグゲインに繋げたプレーです。連続でトライを取られ、チームの雰囲気が落ちていた中で、味方に活力を与えるプレーだったと思います。
〈MOM〉
この試合のMOMには4年生の大畑亮太を選出します。
立て続けにトライを取られ相手の流れになっていた中、彼らしいプレーでチームを盛り上げたところが印象に残りました。また、ゲイン後のガッツポーズはまさに筑波が今シーズン掲げている「よっしゃあ」を体現したような熱量あふれたものでした。
〈大畑亮太(体育4年・東海大大阪仰星)のコメント〉
MOMに選出して頂きありがとうございます。
今回の流通経済大学との試合では、チームとして得点に繋がる場面を何度も決めきることができず、惨敗という結果になりました。
自分たちがやりたかったこと、やるべきだったこと、どちらも出し切ることができないというチームとしても個人としても、大変後悔の残る試合になりました。
しかし、私たちが目標とする日本一のため、今回の結果を真摯に受け止め、これからの日々を後悔する事のない様、大切に準備していきたいと思います。
今後とも筑波大学ラグビー部の応援をよろしくお願いします。
レビュー編集担当:杉崎玖宇