6月2日(日)にCHUBU UT FIELDにて、関東大学春季交流大会Bの東洋大学戦が行われました。
レビュー担当:高橋佑太朗(体育3年・茗溪学園)
<総評>
この試合は立ち上がりに欠け、試合序盤は自身のミスから反則が続き、自陣まで攻め込まれ東洋大学に先制トライを許してしまいました。その後も立て続けに3トライを許してしまい序盤は19-0と苦しい展開となりました。しかし、前半19分にモールから小澤(医学3年・国学院久我山)がトライすると、スクラムを起点にラックから楢本(体育3年・東福岡)が素早く持ち出してディフェンスラインを崩すと、最後はサポートしていた井上(体育1年・佐賀工業)がトライ。その後は東洋の攻撃が続きましたが、素早いセットアップと粘り強いディフェンスで、東洋の攻撃をしのぎ切りました。前半終了間際、スクラムからBKが展開し、大畑(体育4年・大阪仰星)がディフェンスラインを切り裂きトライ。19-19に追いつき前半を折り返しました。
後半は、入りから全員で体を張りディフェンスから流れを生みました。常に前で戦い続け、東洋に流れを渡さない。後半5分スクラムフリーキックから井上が素早く仕掛け、アタックにテンポを生む。流れるような球さばきでアタックを継続し、後半勝ち越しトライを挙げました。その後、モールでトライを許すも、キックオフボールを獲得し継続、最後は大外でもらった中森(体育1年・桐蔭学園)が内に切り込みトライ。直後にラインアウト起点からのアタックを続け、中森が再びトライ。さらに、キックカウンターから最後は途中出場の廣瀬(体育4年・茗溪学園)が相手ディフェンスを振り切りダメ押しトライ。後半終了間際には、東洋に1トライ返されるも最終スコアは45-31で筑波が勝利しました。
全体を通して、立ち上がりは悪かったものも、ディフェンスでは横とのつながりとハードワーク、アタックでは継続を続けトライを取りきるなど、東洋戦に向けて取り組んできたことが出た場面もありました。しかし、集中力が切れて簡単にトライを許したり、反則によって自身を苦しめたりする場面も多く見られました。今後は、80分を通して常に同じパフォーマンスをし続けることが重要だと感じました。
<印象に残ったプレー>
前半33分ハーフウェイスクラムから自陣22mまで攻め込まれた際に、ラックからこぼれたボールにいち早く反応した小澤のプレーが光りました。東洋に勢いよく攻め込まれたシーンでしたが、その流れを断ち切る泥臭いプレーが光りました。流通経済大学戦で挙がった課題である「ルーズボールの反応」を体現していたプレーだったので、印象に残りました。
<MOM>
この試合のMOMには1年生の中森真翔(体育1年・桐蔭学園)を選出します。
持ち前の運動量で80分間ハードワークをし続けました。アタックでは、2つのトライと1トライアシストを演出するなどの活躍を見せました。後半にはトライをとられた直後のキックオフでマイボールにするなど、相手に流れを渡さないだけでなく、後半の筑波の流れを生んだ立役者と感じたため、選出しました。
<中森真翔(体育1年・桐蔭学園)のコメント>
MOMに選出していただきありがとうございます。
前半は、なかなか自分たちのラグビーが出来ず、苦しい時間帯が続きましたが試合の中で修正し勝利できたことを嬉しく思います。
今回の試合で得た課題を活かして、チームの勝利に貢献できるように励んでいきます。
今後とも筑波大ラグビー部の応援をよろしくお願いします。
レビュー編集担当:岡本泰一