7月27日(土) 東海大学湘南校舎ラグビー場にて、東海大学との練習試合が行われました。
レビュー担当:安藤核(社会・国際学群3年・浦和)
<総評>
春シーズン終了後のオフ期間が明けて再集合をしてから二週間が経ちました。集合してからの練習では、筑波のベーシックを確認する他に、新たなことにも挑戦して参りました。そんな中、練習の成果を試すには十分すぎる相手である、東海大学と試合を行うことになりました。直近の試合(2022年大学選手権の準々決勝)では、勝利を収めているものの、胸を借りるつもりで臨んだ試合でした。
試合序盤ではハーフ団の高橋(体育3年・茗溪学園)、井上(体育1年・佐賀工業)の巧みな判断とキックによるエリア獲得に成功していました。しかし、セットプレーを安定させることができずにトライチャンスを逃し、苦しい時間が長く続きました。
前後半を通じてセットプレーアタックには難があったと思います。
セットプレーアタックに苦戦した筑波とは反対に、東海大学のアタックは非常に光っていて、自陣からトライをとりきられるシーンが散見されました。
そんな中、前半26分相手のペナルティーを有効に活かしながら敵陣深くに侵入。高橋の持ち出しに反応した岩重(体育3年・クラーク記念国際)が相手タックラー一人を吹き飛ばし、追従した2人のディフェンスを引きずりながらゴールポスト付近にトライを決めました。直前にミスが続いた岩重の「取り返そう」という思いが前面に出ていた熱量溢れるトライでした。
ハーフタイムにセットプレーの修正とディフェンスの意思統一についてトークをして迎えた後半。
東海のペナルティーから敵陣でモールを組むことができるものの、サックディフェンスに苦しめられ、なかなかトライに繋げることができませんでした。後半21分、敵陣でのFW勝負が拮抗する中、大内田(医学3年・修猷館)が良い角度でボールをもらい、そのままタックルをくらうことなくトライ。
巻き返しを期待する後半でしたが、ディフェンスの気持ちがプツンと切れたようにタックルミスが増えました。
東海大学FWに前に出られるシーンが増えている中で、高橋のタックルが光りました。
ところどころで良いシーンはあるものの、筑波の時間が来ることなく試合が終了してしまいました。
<印象に残ったプレー>
後半37分、湯浅(体育3年・高鍋)がトライをとったシーン。トライを取りきれないながらに、何度もFWで勝負を繰り返した。FWで劣勢ながら戦い続け、トライを取りきったことはこれからの大きな財産になったと思う。
<MOM>
今回の試合のMOMには三年生の高橋佑太朗を選出します。
攻守に広く活躍していましたが、特にディフェンスでの貢献に目を引かれました。今試合では、直接失点阻止に繋がるシーンはありませんでしたが、諦めずにタックルをし続ける彼に、筑波の目指すべき姿を確認することができました。
<高橋佑太朗のコメント>
この度はMOMに選出していただきありがとうございます。自分の持ち味であるタックルで、筑波のラグビーを体現できていたことを嬉しく思います。しかし、セットプレーの安定やバックスでの1次2次の精度、全体としては継続や取り切りなど、この試合で見つかった課題点は多かったと思います。この課題点を修正し、秋に向けてチーム全体で意識を高め練習に励んでいきます。
今後とも筑波の応援をよろしくお願いいたします。
レビュー担当:岡本泰一