9月22日(日)に熊谷ラグビー場にて、関東大学対抗戦の2戦目となる立教大学戦が行われました。
レビュー担当:鈴木啓太(BKコーチ)
<試合総評>
慶應という相手に3週間ほど時間を使って勝利した後、気を抜かずにどういうふうに戦うのか。1週間でメンタルも、戦術も作り上げていかなければいけない、意外に難しい第2戦目。この試合は、スクラムの安定と相手のタイトで上げてくるDFへの攻略が勝利の鍵でした。
全体を通して、FWのセットプレーはとてもよかったですが、BKの相手DFへの対応があまりできていなかったことや、チャンスの場面でミスが多発してしまったことによりこれだけギリギリの試合になってしまった印象。
また、立教大学のチャンスの場面で取り切る勝負強さと、キックをうまく使ったATによりなかなか流れをモノにすることができませんでした。
反省の多い試合ではありましたが、こういったギリギリの試合というものはそうそう経験できるものではありません。あと1トライ、1ゴール取られれば負けるかもしれないという状況で試合をできたのは選手たちにとってもプラスになっているはずです。また、これだけ流れの悪い中勝てたというのは、それだけ自力がついてきたということでもあります。この試合をダメだったなぁとネガティブに捉えずに、ポジティブに捉えて、以降の試合も頑張ってほしいと思います。
〈印象に残ったプレー〉
後半2トライ目の大畑(体育3年・東海大仰星)のプレー。そろそろトライが欲しいなぁという場面で持ち味である勝負強さを見せてくれました。実は兄弟対決だったようで、しっかりと弟を抜きトライする姿はお兄ちゃんの威厳たっぷりでした。
〈MOM〉
MOMには茨木海斗(体育1年・東福岡)を選出します。
慶應戦から筑波の課題であったスクラムを支えてくれるだけでなく、フィールドでもチームに大きく貢献してくれています。また、試合終盤までクオリティが落ちず1年生ながら頼りになる存在になりつつあります。
苦手な夏の暑さも無くなってきているので、今後さらなる活躍に期待です。
<茨木海斗(体育1年・東福岡)のコメント>
MOM選出ありがとうございます。
先制点を取られ、なかなかうまくいかない時間帯が続く中、FW8人全員がスクラムでプレッシャーをかけ、ペナルティを取ることができました。春から続けてきたスクラムの部分で、少しずつ成果が出てきていると感じています。
秋のシーズンはまだ始まったばかりなので、スクラムでさらに成長し、フィールドプレーでも熱量を持ったプレーで中野組の日本一に貢献していきたいです。
今後とも筑波大学ラグビー部の応援をよろしくお願いします。
また、関東協会が選出するこの試合のPOM(Player of the Math)にFL倉井瑛志(体育4年・旭丘)が選出されました。
<倉井瑛志(体育4年・旭丘)のコメント>
この度はPOMをいただき大変嬉しく思います。
非常に苦しいゲームとなった立教大学戦ですが、勝ちきれたこと、FWではセットプレーで戦えたことなど多くの収穫を得た試合だったと思います。
個人としてもさらに熱量高く、熱いプレーでチームの勝利に貢献していきたいと思っています。
日本一までまだまだ長いですが、熱い応援よろしくお願いします!!
レビュー担当:岡本泰一