10月14日(月)に、CHUBU UT FIELDにて、La Trobe Collegeとの練習試合が行われました。
レビュー担当:東島和哉
〈総評〉
La Trobe College戦は対戦歴がなく、また海外のチームということもあり、相手がどのようなチームで何をしてくるのかというのがわからない状態での試合となった。
まず試合全体を通して、筑波の根幹とされる接点の部分で相手を上回ることができており、最終スコアは66-7で勝利を収めることができた。
DFではキャリアに対するいい形でのダブルタックルとそこからラックにプレッシャーをかけてターンオーバーする、もしくはターンオーバーできないにしてもラックを停滞させるという筑波大学が目指している理想形が多く見られた。
ATでは簡単にボールを下げずにFWが戦うという点、その中で生まれた有利をBKが生かして攻めるという点が非常にうまく機能し、いい形でATをできていたように思える。特に、今回の試合では自陣深くからでもボールを展開してFWとBKがしっかりと繋がり、大きなゲインを取るという場面が何度もあり、何も考えずにエリアを取るのではなく、チームとして相手に合わせた攻め方が上手くできていた。その一方で、敵陣でのトライの取り切りやオフロード等のつなぎの雑さが見られる場面もあり、これらの点は次戦以降に改善されることが期待される。
〈印象に残ったプレー〉
前半38分の今村颯太(体育2年・福岡)のトライを挙げる。このトライは前半25分のトライ以降複数回に渡り敵陣深くに入り込んだものの、LOミスやハンドリングエラー、オフロードのミスなど、自滅に近い形でトライを取りきれない時間が続いた。その中で、相手のミスからボールの確保、そしてFWがしっかりと前に出て、BKが最終的に人数が揃われながらもDFラインを突破し、そのままサポートについた選手へと繋いでトライとなった。このトライはそれまでミスが起きがちだったつなぎの場面で、しっかりとサポートの選手へと繋ぎトライを取り切ったため、印象に残ったプレーとして選出した。
〈POM〉
この試合のPOMには水澤雄太(体育2年・茗溪)を選出します。
安定したコンバージョンキックの精度とAT中のBK展開の判断が良く、ゲームをうまくコントロールしており、キックパスなどによるトライアシストも見られ、勝利に大きな貢献をしたため選出した。
〈水澤雄太(体育2年・茗溪)のコメント〉
応援ありがとうございました
今回のゲームでは海外の相手ということもあり、要所でとてもフィジカルの差を感じました。しかしフォワードが前で良いモメンタムを出してくれたおかげで、前半は空いているスペースに運ぶことができたのですが、それを後半も続けられなかったことが反省点だと思います。まだシーズンも続くので個人としてもチームとしても成長できるように練習したいと思います。
レビュー担当:林勇太