11月10日(日)に熊谷ラグビー場にて、関東大学対抗戦の第6戦となる早稲田大学戦が行われました。
レビュー担当:目崎啓志(FWコーチ)
<総評>
平素よりお世話になっております。FWコーチの目崎です。日頃より温かいご声援を頂き感謝申し上げます。この度、僭越ながら総評を担当させて頂きます。拙い文章ではございますが、最後までお付き合い頂けましたら幸いです。今回は早稲田大学戦をFWコーチからの視点で振り返りたいと思います。
明治大学戦から1週間での試合となり、短い時間の中で主にアタックに時間を割いた1週間になりました。特に、FW/BKともに筑波らしいアタックにフォーカスをして取り組み、試合に臨みました。
試合の内容としては、特に前半においてラインアウトで相手からプレッシャーを受けてしまい、ボールをインターセプトされたり、有効的なアタックに繋ぐことができなかったりしたことが、この試合を難しくしてた一番の要因でした。青山学院大学戦の敗戦から改めて、強みと弱みを再認識し、ラインアウトに取り組んできました。しかし、早稲田大学の準備していた DFに上手く対応できず、選手の中でパニックを起こしてしまったことはFWコーチとしての責任は重く、現実を受け止めると共に、学びにしなくてはならないと痛感しています。
ただ、そのような中でも選手たちはスクラムやアタックなどで沢山のチャレンジをしてくれたことはコーチとして誇りに思います。
特に早稲田大学のスクラムは対抗戦でも間違いなく1番の実力があり、昨年・一昨年ともに大きなプレッシャーを受けてきましたが、今年は特に若いFW陣が並ぶ中で、湯浅大心(体育3年・高鍋)/浜浦幸太郎(体育1年・中部大春日丘)/茨木海斗(体育1年・東福岡)のフロントロー陣は、日本代表のHOがいる相手に対しても堂々と組み合っていたと思います。
どの大学もシーズン終盤に差し掛かり怪我人を抱える状況で総力戦となってきますが
筑波大学としては、最終戦勝利が大学選手権出場に向けて非常に重要な要素となっています。相手は昨年度王者の帝京大学です。道は決して平坦ではないですが、早稲田大学戦から帝京大学戦までの3週間、ジュニア選手権も含めてチーム一丸で準備をしてまいります。
引き続きどうぞよろしくお願い致します。
<印象に残ったプレー>
スクラム全てです。
もちろんやられたところはありましたが、それでも対等以上に組み合えた場面が沢山あったので若いFW陣にとって貴重な経験になったと思います。
<MOM>
3番の茨木海斗(体育1年・東福岡)を選出します。
今シーズン、多くの試合で経験を積み、持ち前の明るさで戦う姿は1年生ながらチームのプロップ(支柱)になっていると思います。
また、総評では触れることができませんでしたが、FB永山丞(体育3年。國學院久我山)も長いリハビリ期間からの復帰戦でとてもよくやってくれました。
<茨木海斗(体育1年・東福岡)>
MOMに選出していただきありがとうございます。
前半から早稲田大学のアタックや接点の強さに押される場面が続き、FWのセットプレーでも安定を欠きました。私自身もスクラムで安定したパフォーマンスを発揮することができず、課題が多く残る試合となりました。
しかし、チームとしては明治戦からアタックを継続するというところができ、成長を感じられる部分もありました。
対抗戦最後の試合である帝京戦に向けて、中野組全員で「よっしゃあ」を体現し、最後まで全力で戦い抜きますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。
また、関東協会が選出するこの試合のMIP(Most Impressive Player)に白丸智之助(体育2年・長崎北陽台)が選出されました。
<白丸智之助(体育2年・長崎北陽台)>
この度MIPに選出され嬉しく思います
今回は個人的にブレイクダウン周りにフォーカスして試合に望みました。結果としていい場面もあれば、まだまだ課題が残る場面もあり80分を通して継続できるようにならなければならないと思いました。
対抗戦も残すとこあと1試合となりました。筑波全員でよっしゃぁして頑張りますので引き続き応援よろしくお願いします。
レビュー編集担当:杉崎玖宇