4月20日(日)に青山学院大学緑が丘グラウンドにて、強化試合の青山学院大学B戦が行われました。
レビュー担当:大内田陽冬(医学4年・修猷館)
〈総評〉
前半は、藤村泰成(体育2年・浦和)、菅野駿(体育2年・太田)、深田衣咲(体育1年・東福岡)らバックスリーが積極的に仕掛け、トライを挙げる場面もありました。勢いのある攻撃を見せる一方で、繋ぎやブレイクダウン、フィニッシュの局面でミスが目立ち、攻撃のリズムを継続することができませんでした。さらに、ディフェンスの隙を突かれてトライを許す場面もあり、チャンスを得点に繋げきれないまま主導権を握れず、前半は17対5で折り返しました。
後半の立ち上がりには、ターンオーバーから齋藤航(体育1年・國學院久我山)がキックし、菅野がキャッチ。そこから寺山公太(国際2年・ 川越東)が大きくゲインし、再び齋藤にボールを戻してトライしました。
ゴール前で攻め込まれた場面でも、粘り強いディフェンスで守り切る場面が多く見られ、ブレイクダウンでも優位に立ちターンオーバーしました。さらに、ラック際のショートパスから鎌田翔馬(理情M2・東京都市大)が抜け出し、最終的に野口健(体育1年・流経大柏)のトライに繋がるなど、これまで積み重ねてきた練習の成果が形となって表れたプレーもありました。
また、齋藤から野口へのパスでディフェンスを突破した後、抜群の運動量でフォローしていた寺山がパスを受け、そのままトライを奪う場面もありました。
終盤には自陣から抜け出せない時間帯もありましたが、最後まで粘り強くディフェンスし、後半は無失点に抑えました。
この試合では、後半に見せた粘り強い守備や、チャンス時の的確なフォローにより、「接点」「泥臭く」「動き勝つ」といった筑波のラグビースタイルを体現することができました。一方で、攻撃面ではパスの精度やフィニッシュの精度に課題が残り、収穫と反省が共存する試合内容となりました。
〈印象に残ったプレー〉
特に印象に残ったのは、中盤での齋藤から野口へのパスで抜け出したシーンです。そこに運動量豊富な寺山がフォローに入り、パスを受けてそのまま走り切り、トライを決めました。
寺山は試合を通して絶えず動き続け、チャンスの場面では必ずサポートに顔を出しており、筑波が掲げる「泥臭く」「動き勝つ」というスタイルを体現していました。
〈MOM〉
今回のMOMには、野口健(体育1年・流経大柏)を選出します。
野口は、特にディフェンスにおいて身体を張り続け、何度も相手を後退させる力強いプレーを見せました。1年生ながら堂々としたプレーで存在感を放ち、筑波が大切にする「接点」「泥臭く」「動き勝つ」を誰よりも体現していた姿が印象的であり、今後のさらなる活躍に期待が高まります。
〈野口健(体育1年・流経大柏)のコメント〉
MOMに選出していただきありがとうございます。
大学に入って初めての15人制の試合ということで、少し緊張もありましたが、1年生らしく全力で身体を張り、チームの勝利に貢献できて嬉しく思います。
次の慶應戦までの1週間で、もっと筑波のラグビーを理解し、再び勝利に貢献できるよう頑張ります。
今後とも応援よろしくお願いします。
レビュー編集担当:杉崎玖宇