4月3日(木)に強化試合の鹿児島大学戦がCHUBU UT Fieldで行われました。
レビュー担当:前田 結海(国際4年・西湘)
<総評>
前半開始早々、前澤(社工4年・神戸)と大町(生物資源4年・北陽台)が連続トライを挙げ、幸先の良いスタートを切った筑波。しかし、その後は鹿児島大学の粘り強いディフェンスに苦しみ、リズムをつかみきれない展開が続きました。
幾度かチャンスは作るものの、攻撃の流れを継続できず、逆にトライを許してしまう場面も。得点に結びつけられないまま、21対7で前半を折り返しました。
ハーフタイムでは、雨の中で思うようなプレーをできない選手たちに対して、上級生やコーチから士気を高める声が飛び交いました。
後半に入ると、相手に1トライを許したものの、そこからは一転。テンポの良いアタックを展開し、立て続けにトライを奪う筑波らしい展開に。ただ、試合を通して相手陣でのプレー時間は多かったものの、得点につなげきれない場面が多く、今後の課題が明確になった試合でした。
春季大会を目前に控える中、貴重な実戦経験となったこの一戦。選手たちにとって収穫と課題が共存する内容だったと思います。
<印象に残ったプレー>
後半7分、相手のルーズボールをキックした増田(体育3年・桐蔭)が、そのボールをキャッチした相手選手にそのままタックルし、ターンオーバーからトライにつなげたプレーです。
特に、増田のチェイスに呼応するように続々とサポートに入った選手たちの姿からは、筑波が大切にしている「泥臭さ」を感じることができました。
<MOM>
この試合のMOMには、PR寺山公太(国際2年・川越東)を選出しました。
怪我に苦しんだ昨シーズンでしたが、この日は筑波が大切にする「接点」「泥臭く」「動き勝つ」を、誰よりも体現した姿が印象的でした。
まだまだ荒削りな寺山ですが、情熱的なプレーで、今後の筑波を象徴する一人となってくれると期待しています。
<寺山公太(国際2年・川越東)のコメント>
この度はMOMに選出していただき、誠にありがとうございます。
重点的に取り組んできたセットプレーで優位に立てたことを嬉しく思います。
一方で、明確になった課題が多くあるので、これらを修正して次に繋げられるように練習に励みます。
今後とも筑波大学ラグビー部への温かいご声援のほど、よろしくお願いいたします。
レビュー編集担当:岡本泰一