4月20日(日)に青山学院大学緑が丘グラウンドにて、関東大学春季交流大会Bの青山学院大学戦が行われました。
レビュー担当:安藤核(社会4年・浦和)
〈総評〉
4月20日、筑波大学ラグビー部は今シーズンの初戦を迎えました。初出場の選手も多く、序盤は全体的に硬さが見られ、チーム全体が緊張感に包まれた立ち上がりとなりました。
前半は、自陣でのミスを突かれて相手に攻め込まれる場面が続き、青山学院大学のFWに接点で押し負けて2トライを連取されるなど、14点を先行される苦しい展開となりました。しかし、飯岡健人(体育3年・流通経済大柏)、増山将(体育3年・東海大大阪仰星)の個人技が光り、見事に同点に追いついて前半を折り返しました。
ボールはうまくスペースに運べていたものの、ブレイクダウンでのテンポが上がらず、なかなか得点に結びつかなかった点は、次戦への課題として残りました。
後半に入ると、試合の流れは一変しました。運動量で相手を圧倒し、攻守にわたって「筑波らしさ」が随所に表れる展開となりました。特にブレイクダウンでは、最後まで高い強度を維持し、粘り強く戦い抜きました。
風上を活かした水澤雄太(体育3年・茗渓学園)のキックは精度が高まり、エリアマネジメントの面でも優位に試合を進めることができました。さらに、途中出場の湯浅大心(体育4年・高鍋)は“ブースター”として登場し、密集から2度のビッグゲインをするなど、流れを一気に筑波へ引き寄せました。
後半は攻撃のリズムが噛み合い、トライを重ねて最終スコアは45-14。開幕戦を白星で飾ることができました。
また、多くの若手選手が実戦経験を積めたことも、今後に繋がる大きな収穫となりました。次戦・慶應義塾大学との一戦では、立ち上がりから主導権を握り、より完成度の高い試合運びを目指します。
〈印象に残ったプレー〉
特に印象に残ったのは、前半2本目のトライとなったバックスの展開です。
オープンエリアでのチャンスを的確に捉えてボールを展開し、東島和哉(社工4年・浦和)がディフェンスを引きつけたあと、外で構えていた飯岡、増山へパスをつなぎました。そこからのトライまでは一瞬で、圧巻のスピードと、1年次からチームを支えてきたバックスリー2人の見事なコンビネーションが際立ちました。
〈MOM〉
今回のMOMには、増山将を選出します。
選出理由は、苦しい前半においても常にプレーで違いを生み出し、チームに勢いをもたらした点にあります。彼がボールを持つと、アタック開始の合図のような期待感がチーム全体に広がりました。
実際に、苦しい時間帯に3連続でトライを奪い、試合の流れを大きく引き寄せました。今後はチームのエースとして、プレーのみならず、言動でもチームを鼓舞する姿に期待したいと思います。
〈増山将(体育3年・東海大大阪仰星)のコメント〉
初戦ということもあり、難しい試合になることは予想していましたが、前半から自分たちのアタックを展開でき、筑波らしさを出すことができたと思います。
今後とも応援よろしくお願いいたします。
レビュー編集担当:杉崎玖宇