名古屋学院大学戦 試合レビュー
5月25日(日)にCHUBU UT Fieldにて、強化試合名古屋学院大学戦が行われました。
レビュー担当:濱島遼(体育4年・福岡)
〈総評〉
今回の名古屋学院大学戦は、フレッシュなメンバーが多く先発に名を連ね、初めて筑波での試合を迎える選手も多い中での一戦となりました。試合序盤は、安定したセットプレーを起点に優位に立ち、数多くの攻撃機会を得る展開となりました。しかし、フェーズ中の細かな判断ミスやハンドリングエラーが重なり、なかなかトライに結びつけることができませんでした。前半は攻撃面でのミスが目立ちましたが、相手ゴール前で得たラインアウトからモールで2トライを奪うなど、チャンスを確実に得点に変え、19-0で前半を折り返しました。
後半に入り、激しいプレーで勢いをつけたい筑波は、開始早々の力強いラインブレイクから得点を奪い、流れをつかみます。その後は前半とは打って変わって、セットプレーの安定を保ちながら、ボールを縦に運びつつ、横にも展開する多彩なアタックで次々にトライを重ねました。途中出場した選手たちの献身的なサポートプレーもチームに勢いをもたらし、最終的には82-0という大差で試合を終えました。
前半は自らのミスによって思うように流れをつかめず、フィールド内での修正ができなかった点が課題として残りました。一方で、ディフェンスやセットプレーにおいては粘り強くプレッシャーをかけ続けることができ、それが勝利につながったと感じています。
〈印象に残ったプレー〉
試合を通してプレッシャーをかけ続けたラインアウトで、後半24分にターンオーバーを奪取。そこから小林佳太(体育4年・高岡第一)が勢いよくラインブレイクを仕掛けると、内側から門脇遼介(体育4年・桐蔭学園)がスピードを上げてサポートに入り、最後は初出場の島川翼(情報1年・並木中等教育)につないでトライを挙げました。
ターンオーバーから素早くスペースへボールを運び、全員が連動した献身的なサポートプレーによって生まれたこのトライは、チームに大きな勢いを与える象徴的なシーンとなりました。
〈MOM〉
この試合のMOMには、門脇遼介を選出しました。
スクラムやラインアウト、モールといったセットプレーにおいてFW陣を力強くリードしただけでなく、フィールドプレーでもブレイクダウンでのハードワークやサポートプレーにおいて存在感を発揮。攻守両面でチームに大きく貢献し、勝利を支える活躍を見せました。
〈門脇遼介(体育4年・桐蔭学園)のコメント〉
MOMに選出していただきありがとうございます。
4年生として迎えた初めての試合でしたが、自分の強みであるボールキャリーを活かし、チームの勝利に貢献することができました。これからも、筑波ラグビーの根幹である「接点・動き勝つ」を体現し続けていきたいと思います。
今後とも応援のほどよろしくお願いいたします。
レビュー編集担当:谷川智樹