University of Tsukuba Rugby Football Club

関東大学春季交流大会B vs法政大学

5月18日(日)にCHUBU UT Fieldにて、関東春季交流戦Bの法政大学戦が行われました。

レビュー担当:門脇遼介(体育4年・桐蔭学園)

〈総評〉

春季大会第4戦となった今回は、3連戦から1週間の準備期間を経ての一戦となりました。前半は、FW陣によるセットプレーで優位に立ち、攻守両面の起点を制する展開に。粘り強いディフェンスと勢いのあるアタックがかみ合い、試合を優位に進めました。シンビンにより一時的に14人となる時間帯もありましたが、キックを活用したエリアマネジメントや、一人ひとりが「動き勝つ」姿勢を体現することで、数的不利を感じさせない主導権の握り方ができました。結果、前半を42-7と大きくリードして折り返すことに成功しました。

後半は、相手のテンポあるアタックに対し、接点での勝負ができずに先制トライを許す展開に。また、セットプレーの不安定さや、自らのミスによってフェイズアタックの継続が難しくなるなど、前回の試合に引き続き課題が浮き彫りとなりました。終盤に1トライを返したものの、ディフェンスで受け身に回る場面が多く、後半だけで3トライを許す結果となりました。

最終スコアは49-28。勝利こそ収めたものの、特に後半におけるアタックの継続性とディフェンスの粘りに課題が残る試合内容となりました。試合を通じて攻守両面で高い強度と精度を保ち続けるためには、チームの原点である「動き勝つ」を、今後さらに気温が上がるなかでも発揮し続けることが重要であると感じています。

1か月後に控える春季大会第5戦・流通経済大学戦まで、練習試合や定期戦を含む連戦が続きます。この期間を通じて課題を修正し、春季大会Bグループ優勝、そして「チーム高橋」の日本一達成に向けて、皆さまの温かいご声援を、今後ともよろしくお願いいたします。

 〈印象に残ったプレー〉

 前半3分、自陣での相手ボールスクラムから15フェーズにも及ぶ猛攻を、粘り強いディフェンスで耐え抜き、小澤一誠(医学4年・國學院久我山)と白丸智乃祐(体育3年・長崎北陽台)による力強いダブルタックルから、磯部俊太郎(体育3年・國學院久我山)が見事なターンオーバーを成功させます。そこから濱島遼(体育4年・福岡)がライン際を一気に駆け上がり、敵陣へと侵入。オフロードパスとテンポの良い展開を重ね、逆サイドを走り込んでいた浅沼優吾(理工2年・熊谷)へとボールが渡り、トライ目前まで前進しました。最後は、再びサポートに入った磯部俊太郎(体育3年・國學院久我山)がラックサイドを力強く走り抜けてトライを挙げました。

 ディフェンスからアタックへと一気に切り替えた、筑波らしい粘りとスピードが光る印象的なトライシーンとなりました。

 MOM

この試合のMOMには、茨木颯を選出しました。

  ラインアウトやディフェンスの接点において、筑波の強みを最も体現し、勝利に大きく貢献しました。ラインアウトのアタックでは、自身の高さとスピードを活かし、的確なサイン選択で攻撃の起点を作り出しました。ディフェンスでは複数のスティールを成功させ、相手の展開に常にプレッシャーを与え続けました。

さらに、フィールドでは接点を運ぶ動きや全体でのハードワークにより、相手のアタックテンポを遅らせる場面も多く、何度もターンオーバーのチャンスを生み出しました。筑波のディフェンススタイルを象徴するようなプレーで、チームに勢いをもたらした活躍でした。

〈茨木颯(体育4年・東福岡)のコメント〉

応援ありがとうございました。

前半はセットプレーや接点でプレッシャーをかけることができ、良い流れをつくることができました。しかし、後半は受けに回る場面が増え、チームとしても苦しい時間帯が続いてしまいました。この反省を次に活かし、80分間を通してプレッシャーをかけ続けられるよう、練習に励みます。

今後とも応援よろしくお願いいたします。

 

レビュー編集担当:谷川智樹

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