6月8日(日)に天理親里競技場にて定期戦の天理大学戦が行われました。
レビュー担当:楢本幹志朗(体育4年・東福岡)
〈総評〉
天理大学戦では、先週の立命館大学戦での敗北を受け、チームの根幹である「接点で絶対に負けない」という意識を再確認し、試合に臨みました。
試合序盤には、SH高橋佑太朗(体育4年・茗溪学園)のキックチャージからのトライや、FB内田慎之甫(体育1年・佐賀工業)の個人技によるトライでリードを奪いました。自陣深くに攻め込まれた場面では、東島和哉(理工4年・浦和)や大町尚生(生命4年・長崎北陽台)が豊富な運動量と激しい接点で天理大学のアタックにプレッシャーをかけ、ミスやペナルティを誘発。前半を31対17で折り返しました。
後半は、リザーブから入った茨木颯(体育4年・東福岡)のラインアウトスティールや、高田健太郎(体育4年・小樽潮陵)の素早いボールさばきなどで終始主導権を握り、最終的に52対29で勝利しました。
試合全体を通して、安定したセットプレーやターンオーバーから、高いランスキルを持つ選手たちが自由に走れたことが勝因といえます。また、天理大学との定期戦を春シーズンのターゲットゲームとして位置づけ、立命館大学戦の敗戦からわずか1週間で修正できたことが勝利につながったと思います。
〈印象に残ったプレー〉
この試合で特に印象に残ったプレーは、先述のSH高橋佑太朗(体育4年・茗溪学園)のキックチャージからのトライです。相手が自陣からの脱出を狙ったキックを、高橋が泥くさくチャージし、そのボールを拾ってそのまま飛び込みトライにつなげました。前半序盤で両チームが様子を伺っている中、主将である高橋のこのプレーは、チームに大きな勢いをもたらしたと思います。
〈MOM〉
この試合のMOMには、HO前澤徹馬(理工4年・神戸)を選出します。
セットプレーの安定に大きく貢献し、試合の主導権を握る要因となりました。ディフェンス面でも、タックルを繰り返す姿や、たとえミスタックルをしてもすぐに立ち上がり再びタックルに行く姿勢、さらにはトライ目前の場面でも接点で引かない強い気持ちを体現しており、見ている私たち、そして何より味方を鼓舞するプレーを見せてくれました。
HOはチーム内でも特に競争の激しいポジションの一つですが、この試合を通じて大きなアピールとなったのではないでしょうか。
<前澤徹馬(理工4年・神戸)のコメント>
この度はMOMに選出していただき、ありがとうございます。
今年の天理大学との定期戦は、今シーズン初めてのスターティングメンバーとして出場した試合であり、地元関西での開催ということもあり、思い入れの強い一戦でした。
試合前には「セットプレーの安定」と「ハードワーク」の2点を特に意識して臨みました。セットプレーでは安定した供給ができ、BKが良い形で得点につなげる場面も多く、自信になりました。ハードワークに関しては、自陣深くでの接点で身体を当て続けることで、チームとしても相手のアタックを跳ね返すことができました。
一方で中盤のディフェンスでは、自分の武器であるタックルを外される場面があり、個人としての課題も感じさせられる試合となりました。春シーズンの残り試合に向けて、さらに成長できるよう精進していきます。
今後とも応援よろしくお願いいたします。
*今回の試合につきましては、諸事情により写真の掲載はございません。あらかじめご了承ください。
レビュー編集担当:岡本泰一