University of Tsukuba Rugby Football Club

強化試合 vs 流通経済大学B

6月22日(日)に流通経済大学第1グラウンドにて、強化試合・流通経済大学B戦が行われました。

レビュー担当:西山 諒(理工4年・洛北)

〈総評〉

前半、筑波は安定したセットプレーを起点に、BK1次攻撃で確実にゲインを奪い、その勢いのまま相手陣に侵入する場面が多く見られました。特に、朴大優(体育2年・大阪朝鮮)、森尾大悟(体育2年・茗渓)、林勇太(体育2年・茗渓)のBK陣による推進力は非常に力強く、攻撃の起点となっていました。しかし一方で、ゲイン後のラック周辺において細かなミスが重なり、トライを取り切れない場面が多く、アタックを完結できないまま終わる場面が目立ち、これが後半への課題として残りました。

後半に入っても、敵陣に深く入り攻撃を仕掛ける場面は続きましたが、前半からのミスを修正しきれず、トライには結びつきませんでした。逆に、相手のモールからの展開やターンオーバー後の速攻に対応しきれず、単発的な攻撃からトライを許す場面が増えてしまい、最終的には36-24で逆転負けを喫する結果となりました。

試合全体を通じて、ディフェンスでは全員がハードワークを貫き、相手に大きなゲインを許さない粘り強さを見せました。一方、アタックではトライの取り切りやハイボール処理など、細部での精度に課題が残り、得点機会を活かしきれませんでした。

 

〈印象に残ったプレー〉

印象に残ったのは、後半6分、相手ラインアウトのミスボールを高田健太郎(体育4年・小樽潮陵)が素早く拾い、そのままディフェンスの隙を突いて抜け出した場面です。サポートに入った城戸隼人(体育4年・独協埼玉)、岩村太翔(体育1年・近代付属)とテンポ良くボールがつながり、最後は外側の石崎悠生(体育1年・桐蔭)まで展開されました。

最終的にはトライには至りませんでしたが、ゲインした選手への素早いサポートや、ラックを極力作らずにボールを動かし続けるアタック姿勢など、筑波が目指す理想の攻撃スタイルがよく体現されていた場面だったと思います。そのため、このプレーを最も印象に残った場面として選びました。

 

MOM

この試合のMOMには、石崎悠生を選出しました。

試合を通して献身的なタックルを繰り返し、特に後半の体力的に厳しい時間帯でも、エッジでのディフェンスで粘り強くチームを支え続けました。1年生ながら、筑波の根幹である「接点・泥臭く・動き勝つ」というスタイルを、プレーの随所で体現していたため、今回のMOMに選出しました。

 

石崎 悠生(体育1年・桐蔭)のコメント〉

MOMに選出していただき、ありがとうございます。

今回の試合は、自分にとって大学入学後初めてのフル出場となりました。前半は、自身の持ち味であるコンタクトプレーを前面に出すことができ、手応えを感じる場面も多くありました。一方で、試合終盤にスタミナの不足から、プレーの精度が落ちてしまった点は反省点です。今後は80分間を通して自分の強みを発揮し続け、筑波大学ラグビー部が掲げる「泥臭さ」を体現できるよう、日々のトレーニングにより一層励んでまいります。

引き続き、筑波大学ラグビー部への温かいご声援をどうぞよろしくお願いいたします。

レビュー編集担当:谷川智樹

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