1月13日・14日に日本体操祭まちだ大会が開催されました。今回私たちは13日の「体操のつどい」という大会のプレイベントで、昨年7月にノルウェーで発表したフィジオロール作品とGボール作品の2つを発表させていただきました。
以下は担当者と参加者からのコメントです。
今回Gボール作品を担当させていただきました。日本体操祭という国内最大規模の発表会で、自らの担当作品を発表でき非常に嬉しく思います。今回のGボール作品は、意図的にシンプルな運動内容で構成することで、Gボールの存在感を際立たせたダイナミックな集団演技を目指してきました。しかしその制作過程は想像以上に大変なものでした。
もともとの考えでは、シンプルな内容にすることで早期に構成をまとめ、反復練習する中で上達を目指していこうと考えていましたが、シンプルゆえに工夫が乏しい味気ない演技に感じられてしまうという課題に直面しました。さらに、シンプルゆえに一つ一つの運動の習熟が要求されるので、上級生下級生問わず皆が運動技術そのものにとことん向き合わなければならない難しさもありました。「シンプルでありながらも一工夫を施し、その上個々の技術を高めていく」という、運動内容の選定とその練習方法などに日々頭を悩ませながらの取り組みでした。その結果、結局発表ギリギリまで構成をまとめることができず、部員にも多くの負担をかけることになり日々反省してばかりいました。私は体操部6年目になるのですが、何年経っても演技を制作することは難しいものだなと痛感する毎日でした。
しかしながら部員たちの努力、先生方の支えのおかげで、次第に演技がまとまっていき、何とか発表に辿り着くことができました。本番を終えてからは、手応えを実感するものや失敗を悔いるものなど様々でしたが、それら全てを次の発表の舞台、「つくば体操フェスティバル」へと繋げられるよう、残りの日々も精進してまいります。
(院2年 北島瑛二)
フィジオは、何度も発表したことがある作品でした。そのため、 慣れもあり、「みんなどんな顔しながら観ているのだろう・発表しているのだろう」と思い、みんなの顔を見ながらの発表を意識しました。これまでの発表で、『動く楽しさ』は見つけていましたが、今回の発表では『周りを見る楽しさ』も見つけることができました。
Gボールは、初めての「きちっと」した作品でした。息のあった全体の動きを見せる作品で、非常に苦手な作品でした。”全体の一部になること”が好きではないからです。その中でまた1つ楽しさを見つけました。1人の動きもペアの動きも、周りとの関係性の中で、動く速さや力加減などを決めなければなりませんでした。つまり、同じ演技でも、その都度変わる状況の中で求められた動きを実行しなければなりません。繰り返すうちに、『周りと関わる楽しさ』を見つけることができました。この楽しさを見つけたことで、”全体の一部になる”のではなく、”自分達が集まって全体がある”のだと考え方が変わりました。
今回の日本体操祭では、『動く楽しさ』に加え 、『周りを見る楽しさ』 と『周りと関わる楽しさ』 を見つけることができました。楽しさの範囲が自分1人から周りにも広がり、非常に大きな収穫を得た日本体操祭となりました。今後は、3つの楽しさを同時に味わいながら発表ができるようになりたいです。
このような経験ができるのも、日頃ご支援頂いている皆様のおかげです。ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
(4年 松浦稜)