本日より現役選手のブログは一旦中断して、4年生の卒業祝いを込めた「卒業ブログ」を始めていきます!
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、活動自粛、春リーグ・インカレ中止と、とても厳しい状況を過ごすことになってしまった4年生。
それでも最後まで全力で駆け抜けた彼らにはどんな秘めた想いがあるのかを皆様に伝えたい!と思い、今回この企画を提案しました。
卒部生のこれからの更なる成長を祈って、この場を借りて送り出しましょう(笑)
初回は、「琉球のファンタジスタ」こと三輪将太郎さんです!
それでは、どうぞ。
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氏名:三輪将太郎
ポジション:LB
進学先:筑波大学大学院
廉之介がポーランドへ行く前に、彼から次の言葉を聞きました。
「目標には必ず期限がある。あと何回日本一になれるチャンスがあるのか」
その年の2019年仙台インカレでは、メンバーに選出していただき、日本一を経験することができましたが、試合に出場することはほとんど無く、コートで活躍するチームメイトの姿に圧倒されていました。
日体大との決勝で、1点のリードを守り抜き優勝が決まった瞬間も、おそらくみんなより喜びが薄かったと思います。
もちろん嬉しさもあり、全員で「桐の葉」を歌った時の高揚感は今でも忘れられませんが、素直に喜べない部分もありました。
次のインカレではプレーでもっと貢献したい、と思い迎えた2020年でしたが、コロナウイルスの影響により満足にハンドールができる年ではありませんでした。
あと1回、日本一になるチャンスがあると思い込んでいましたが、その目標の期限は保証されたものではありませんでした。
競技人生最後の1年で目標を失い、大きな喪失感にかられました。それでも、チームで何度もオンラインミーティングを重ね、チームのビジョンである「学生ハンドボール界が目指したくなるチーム」という軸を大切にすることを決め、最後までハンドボールに励むことができました。
2020年は、自分達ではどうすることもできない事が多かった年でしたが、様々な取り組みを通して自分たちのハンドボールを発信してきた筑波大学ハンドボール部での1年間は、どこよりも充実していた1年間だと思います。
また、コロナ禍で厳しい状況の中、競技者として12月の日本選手権までハンドボールに打ち込むことができ、本当に嬉しく思います。支えて下さった方々に、心から感謝しています。
4月からは筑波大学大学院に進学します。ハンドボール部にも携わらせていただけるので、この1年で自分が感じたこと、特に日本一を目指すチャンスの重みを伝えて、チームに貢献していきたいと思います!
三輪将太郎