寒冷で掠れた空気の中に僅かながら仄かな温もりを感じる季節となりました。
そんな独特な情調より、本年も終わりが迫っていることを強く感じさせられます。
本年も御指導や御支援等をはじめ、各所で弊部を支えてくださったOB・OGの皆様、筑波大学関係者の皆様、並びに各種団体の皆様に起きましては格別なご高配を賜り、誠に有難く厚く御礼申し上げます。
本年の印象的な出来事として、初秋に開催されました第 43回筑波大大会がまず想起されるのではないかと思われます。7年ぶりに一般に公開する筑波大学キャンパスでのオリエンテーリング大会はその競技面もさることながら演出・運営・サービス・広報等様々な点で参加者の方々にお褒めの言葉をいただくことができました。天高き秋空の下、多くの参加者の方々が新しくなった「森ヲ駆ケル恋人タチ(筑波大学筑波キャンパスの地図表記名)」でオリエンテーリングを楽しんでいる姿を我々のこの目に留めることができ、運営を担った部員一同より一層オリエンテーリングに対する愛情が深まったのではないかと考えております。
また競技面としましても、インカレリレー2023において女子優勝・男子3位と、アベック優勝という目標には至りませんでしたが大変華々しい成績を残すことができました。また、国際大会の日本代表選手としてWOCに3名、JWOCに1名、World Cupに1名、AsJYOCに1名、WUSOCに1名選考され、部員の世界での活躍が国内のオリエンテーリング競技者に対しても大きな影響を与えているのではないかと思います。国内の大会につきましても、インカレ選手権にスプリント種目で8名、ロング種目で8名、ミドル種目で10名と非常に多くの人数が出場を決めており、部全体の競技力の大きな向上が見られた一年でありました。各部員の向上心の相互作用によって競技力を高めやすい環境が形成されていることが本年の部内に大きな影響を及ぼしたのだと感じております。
現在の部員の取り組みの状況や部内の雰囲気から、翌年はより大きな成長を見せることができる一年になるのではないかと勝手ながら予測しております。競技におきましても、また競技外におきましても本年以上の大きな躍進を目指して部員一同精進して参りますので、引き続きご愛顧いただけたらこの上なく幸いです。
拙い文章ではありますがこれにて令和五年末の挨拶を締めさせていただきます。
良いお年をお迎えください。
令和五年大晦日
稲邊拓哉(2023年主務)