TSA活動レポート
【東京2020インタビュー#1】自転車競技・梶原悠未さん
掲載
東京2020オリンピック・パラリンピックに出場した本学アスリートの皆さんに、東京大会の感想や今後の目標、後輩の皆さんへのメッセージなどをお伺いしました。
第1弾は梶原悠未さんです。ぜひご覧ください。
自転車競技/トラック
梶原 悠未 Yumi Kajihara
人間総合科学研究群 体育学学位プログラム2年/体育専門学群2019年度卒
<主な競技成績>
2017.12 UCIトラックワールドカップ 初優勝
2018.8 アジア競技大会 オムニアム優勝
2020.2 UCIトラック世界選手権 女子オムニアム優勝(→東京五輪内定)
2021.8 東京五輪[自転車競技トラック・女子オムニアム銀メダル、女子マディソン出場]
自転車トラックで日本女子初のメダル獲得(写真:望月秀太郎/アフロ)
―初めてのオリンピックの舞台で戦った感想は
緊張しましたが、全力を出し切ることができました。
―梶原選手にとって、東京2020オリンピックはどのようなものでしたか?
小学生の頃からの夢の舞台に立つことができて、嬉しかったです。目指す過程では、様々な困難や試練がありました。出場し、夢のメダリストになることができ、これまでの努力が報われました。
―自国開催のオリンピックに出場できたことについては、どのような想いがありますか?
選手として自国開催のオリンピックに出場できるのは、一生に一度のチャンスであり、日本でマイナースポーツの自転車競技がアピールできるチャンスでもあると考えていました。しっかりチャンスをつかんで日本女子初のメダルをとることで、自転車競技のオムニアムをたくさんの方々に知っていただき、とても嬉しいです。
東京五輪:女子オムニアム・ポイントレース(写真:望月秀太郎/アフロ)
―東京2020を見据える中で、本学大学院へ進学し、オリンピックを目指し、出場されたことの意義をどのように感じていますか?
筑波大学大学院生として、出場でき、嘉納治五郎先生の教えを受けた誇りと自覚を胸に戦うことができました。学びを競技へ活かし、競技の課題を見つけたら、学びの中から克服する術を見つけ、大学での学びを常に活かしてきて、その成果をオリンピックの舞台で発揮できたと思います。
―自身の研究活動は、競技活動へどのように活かされていますか?
研究活動を行なったことにより、苦手種目を一番得意な種目まで克服することができました。また、競技をする中で頭の中にあるノウハウを言語化することで、未来のジュニア選手の育成にも活かすことに繋がり、日本で自転車競技を強豪国にする夢にもつながりました。
2020年2月世界選手権にて(提供:More CADENCE)
―今後の目標や夢を教えてください
競技では、パリオリンピックでのメダル獲得です。人生では、筑波大学の教授になることです。
―最後に、筑波大学の学生(後輩)たちへメッセージをお願いします!
夢や目標を宣言し、自覚や責任を持って努力を積み重ねることで、必ず実現します。広い視野を持って、考える力を養い、目標に向けて突き進んでください。
世界選手権2020では日本女子初のトラック女王に(提供:More CADENCE)