12/6(日)に熊谷ラグビー場Aグラウンドにて関東大学対抗戦の最終戦である日本体育大学戦が行われました。
VS日本体育大学 41-14 Win
試合総評、MOM・印象に残ったシーン選出:村上健一(FWコーチ)
<試合総評>
負ければ大学選手権出場を逃すという重要な試合であり、「相手に動き勝つ」という筑波のラグビーを体現するということにフォーカスした一戦でした。
試合は前半6分、日本体育大学の留学生を中心としたパワフルなアタックに対し規律を守ることができず、PGで先制されます。その後何度も敵陣に攻め込みますが、ミスや反則を犯してしまい、チャンスを得点に繋げることができないシーンが続きました。再び日本体育大学にPGで得点を許しますが、前半38分、SO山田のPGにより3点を返し前半を3-6のビハインドで折り返します。後半はラインアウトから連続攻撃で途中出場のFB松永のトライを皮切りに、モールなどのFWプレーで優位に立ち、LO中原、FL楢本らがトライを挙げました。加えて後半足の止まった相手に対してBK・FW一体となったアタックからFB松永が2トライを奪う活躍を見せ、最終的には41-14で勝利という結果になりました。前半は日本体育大学の激しいDFに得点を奪えない場面が多かったですが、後半相手の足が止まったのに対し「動き勝つ」ことができ,勝利を掴めた一戦でした。
この結果により、関東大学対抗戦5位となり大学選手権への出場が決定致しました。私個人としては初めての対抗戦でしたが、「こんなにも対抗戦で勝つことは難しいのか」と、どの試合を振り返っても感じます。厳しい戦いが続く中で選手が成長したことはもちろんですが、特にチーム全体の「HARD」しようとする姿勢が対抗戦の厳しい戦いを通じてより濃くなったのではないかと感じています。また、今シーズン最後の練習試合を終えたメンバー外の4年生も後輩たちに何かを残したいという気持ちを全面に出して日々の練習に取り組んでいる姿勢に改めて「筑波大学ラグビー部」は素晴らしい文化を持ったチームだと初めての筑波での対抗戦を終え、感じています。大学選手権ではこれまで以上に厳しい戦いが待っていますが、どのチームよりも「結束を固く」「HARD」に闘う筑波大学ラグビー部への多大なるご声援をよろしくお願い致します。
<最も印象に残ったシーン>
松永がこの試合初めてのトライを奪ったシーンです。
試合の流れを一気に変えた松永の素晴らしいランニングに加え、トライに至る過程でFWとBKが一体となり、相手に「動き勝つ」ということが現れたシーンであったと感じています。
<コーチが選ぶMOM>
この試合のMOMはHO安里大吾です。
要所で力強いキャリーを見せた点。また、前半のリードされている苦しい時間帯にスタンドにも聞こえてくる熱い声でチームを鼓舞し勝利に貢献した点を評価し選出しました。筑波のリーダーの1人として素晴らしい姿勢を見せてくれたのではないかと感じました。
<安里大吾のコメント>
MOMに選んでいただきありがとうございます。試合ではチームとして流れを掴むことができず、厳しい試合展開となりました。大学選手権では、接点で体を張り続け「HARD」を体現し勝利したいと思います。今後ともご声援のほどよろしくお願いします。
また、関東ラグビーフットボール協会が選ぶMOMに、前節の青山学院大学戦に続き2節連続でLO中原健太が選ばれました。
<中原健太のコメント>
日頃より筑波大学ラグビー部へのご声援誠にありがとうございます。勝たなければ大学選手権に出場できない大事な試合で勝ち切れたことを嬉しく思います。ただ、多くの課題が残ったため、これらを改善し大学選手権で優勝できるよう練習により一層、励んでいきたいと思います。今後とも応援のほどよろしくお願いします。
<編集後記>
2か月に亘った関東大学対抗戦も遂にこの試合をもって終わりとなりました。初戦の慶應義塾大学に勝利し勢いに乗って始まった対抗戦でしたが、序盤は強豪校との連戦が続き苦しい試合が続きました。中盤、終盤になり確実に勝利を重ね、何とか5位で大学選手権出場を決めました。これからの大学選手権はどんなに勝ち進んでも4試合しかなく、トーナメント形式であるため負けてしまった時点で今シーズンのラグビー部の活動は終わりとなってしまいます。先日の日立製作所ラグビー部戦のように4年生の闘う姿から少しでも多くのことを学び取り、1日1日の練習を大切にしたいと思います。そして1日でも長く4年生とラグビーができるよう「日本一」を全員で掴み取ります。今後とも熱いご声援をよろしくお願い致します。(編集レビュー担当:矢島健吾)
<次戦予定>
大学選手権3回戦第2試合 VS流通経済大学(関東大学リーグ戦1部2位) 14:00~ @秩父宮ラグビー場