University of Tsukuba Rugby Football Club

関東大学対抗戦 VS明治大学

9/10(土)に駒沢オリンピック公園陸上競技場にて、関東大学対抗戦の第1戦となる明治大学戦が行われました。

VS明治大学 22-33 Lose

 

レビュー担当:村上大記(ヘッドBKコーチ)

 

〈試合総評〉

 今年度の対抗戦初戦の対戦相手は明治大学。日本一を目標に掲げる木原組として、必勝を期して臨んだ一戦でありました。

 試合開始直後から明治大学の縦への推進力と横に大きくボールを動かす攻撃に対して後手に回り、開始5分で先制トライを許しました。良い立ち上がりではなかったものの、要所でのタックルやブレイクダウンでのプレッシャーから流れを掴み、準備してきたプレーを起点に2本のトライに結びつけ12-7と逆転しました。ところが2本目のトライを奪った直後、明治大学のキックカウンターから大きく外のスペースにボールを動かす攻撃にまたしても対応することができず、ノーホイッスルトライを奪われ12-14とリードを許しました。このまま前半が終了するかと思われましたが自分たちのミスから自陣への侵入を許し、続け様にトライを奪われ結局12-19というスコアで前半を終えました。

 後半は相手のミスもあり敵陣で攻撃できる時間が続きました。クイックタップから仕掛けた攻撃では10phase程度を継続してトライまで結びつけることができ、これはチームにとってひとつの収穫でありました。19-19の同点とし、このまま勢いに乗るかと思われましたが、不用意なプレー選択とDFの甘さからあっさりとトライを奪われてしまいました。PG22-264点差に迫った後は自陣でDFする時間が長く続きましたが、辛抱強く防ぎきって50:22のキックから再度敵陣で攻撃するチャンスを得ました。しかしながら再三のLO攻撃のチャンスをものにすることができず、逆に明治大学に50:22のキックを決められ、明治大学はその一度のLOから難なくトライを取り切り、22-33とされここで勝負が決まりました。

 明治大学との初戦を迎えるにあたっては、自分たちの狙う試合展開や得点の取り方を明確にして準備を重ねてきました。実際にそれを試合で発揮できたシーンも部分的にはあったものの、一試合を通してゲームを支配する力が足りなかったことが今回の敗因であると考えます。加えて自分たちの強みとしてきたDFにも大きな課題が見つかりました。次戦の早稲田大学戦まで時間はありませんが、今回の明治大学戦の敗戦を糧に成長した上で早稲田大学戦に臨み、必ず勝利を掴みます。

 

〈印象に残ったシーン〉

・明治大学がトライを取ったタイミング

 この試合明治大学には5本のトライを奪われましたが、それぞれのトライのタイミングを明治大学の視点で振り返ると、

 ① 試合開始直後

 ② リードを奪われた直後

 ③ 前半終了間際

 ④ 同点に追いつかれた直後

 ⑤ 後半終盤、相手の猛攻を凌いだ直後

という様に捉えることもできます。

いずれも非常に良いタイミングでのトライである為、このゲームの主導権は常に明治大学にありました。つまり筑波大学としてはゲームの肝を抑えることができなかったと言えます。今後の試合では前後半の入りや終了間際、得点が動いた直後などはより一層集中力を高めてプレーすることが求められます。

  

MOM選出〉

この試合のMOMには、白栄拓也を選出します。

 球出しが安定しない中でのボール捌き、DFでの運動量・カバー範囲の広さを評価して選出しました。DFでは抑えるべきスペースの判断にさらに磨きをかけることを期待します。

 

白栄拓也(体育3年・高鍋)のコメント〉

MOMに選出していただき、大変嬉しく思います。

日本一に向けて本気で明治に勝つための準備をしてきたので、この結果には満足しておりません。しかし、試合を通じて準備してきたサインや春から積み上げてきたアタックが通用する場面もあり、自分たちがやってきたことに意味があるということを実感しました。

ディフェンスでは、今年のスローガンである「バチバチ」を体現するような場面もあり良かったですが、個人としてはタックルミスからトライをされてしまったので、次戦からディフェンスでチームの雰囲気を変えられるようにしたいと思います。

今回の反省を生かして必ず次戦の早稲田に勝利したいと思います。

引き続き応援よろしくお願い致します。

 

〈キャプテン木原優作(体育3年・東福岡)のコメント〉

日頃より筑波大学ラグビー部への多大なるご支援、ご声援を頂き、誠にありがとうございます。

対抗戦初戦となった明治大学戦は、デフェンスとセットプレーが鍵となる試合でした。昨年の対抗戦は、明治大学の精度の高いアタックからボールを奪い返すことができず、セットプレーでも非常にプレッシャーを受けて大敗した試合でした。

メンバーには、そこから自分たちがどれだけ変化してきたのか、自分たちが試されている試合であると伝えてきました。

試合では、意識して取り組んできたデフェンス、強化してきたセットプレーなど、準備してきたことを出せた良いプレーもありました。しかし、自分たちの規律の乱れが敗因に繋がり、課題が残る試合となりました。

来週の早稲田大学戦に向けて筑波での1週間を大切に良い準備をしていきたいと思います。

今後とも、応援よろしくお願い致します。

 

レビュー編集担当:西舞衣子

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