11/12(日)にCHUBU UT FIELDにて、強化試合の東京学芸大学戦が行われました。
レビュー担当:小関慶樹(理工4年・函館ラサール)
〈総評〉
シーズン残りの試合数も少なくなり、貴重な機会となった今試合。普段はなかなかゲームのチャンスを掴めていない選手も多く出場する中、成蹊大学戦で出たチームの課題に対して1週間取り組んできたことをゲームで発揮できるか、重要な試合となりました。
前半はFWのセットプレーがうまくいかず、相手に先制点も許し、なかなか流れに乗れない展開となりました。同じ反則を何度も取られていることに対して、メンバーで話し合い、早めに改善することができなかった点が反省点となりました。
筑波の最初の得点は前半22分、蹴り合いの展開から星野孔志朗(体育4年・福岡)が自陣からカウンターを仕掛け、アタックを継続。相手がラックに寄って外にスペースができているところに、FW、BKの連携から大坪健人(理工3年・明善)が走り込みビックゲインしました。オフロードパスも効果的に使いながら、FW・BKが一体となった筑波らしいトライでした。
後半にも自陣ゴール前の粘りのディフェンスから相手のミスを誘いターンオーバー。宮本大輔(体育4年・浦和)の裏へのキックへ中山覚富(体育4年・宇部)らがプレッシャーをかけ、再度ターンオーバーしたボールをここでもFW・BKが一体となりトライを繋げました。
チーム一丸となって、スペースへボールを運ぼうとする意識が見えた両シーンでした。
結果としては勝利できたものの、前後半通じてチャンスの場面で自分たちのミスなどで得点に繋げられない場面が多々あり、逆に芸大さんは少ないチャンスを身を挺して全力で得点に繋げてきており、その点は見習う必要があります。
また、接点の局面でも、筑波にも何度か身体を当てこんでプレッシャーをかける場面がありましたが、それ以上に相手はブレイクダウンにしつこくプレッシャーをかけており、泥臭いプレーをしてきました。
シーズンも後半戦ですが、もう一度筑波のラグビーを見直し、どのカテゴリーでも体現することが、日本一になるためには必要なことだと感じる試合でした。
〈印象に残ったプレー〉
前半30分の城戸隼人(体育2年・獨協)のスプリント
敵陣での自分達のミスから相手にボールがわたり、走られた場面。相手のトライにも繋がりかねない場面でしたが、城戸がスプリントして戻ったことで、チームのピンチを防ぐことができました。
〈MOM〉
MOMにはWTB中山覚富( 体育4年・宇部)を選出します。
ラインアタックやセットプレーから何度もボールをもらい、ゲインを稼ぎ、チームを前進させていました。彼の持つ強みが存分に発揮されていたと感じました。また、DFの場面において、FWの選手に対しても激しく身体をあて、献身的にプレーしている様子が印象的でした。
〈中山覚富(体育4年・宇部)〉
この度はMOMに選出していただきありがとうございます。
この試合では勝ちきる事ができましたが、筑波の根幹である泥臭さでは相手に負けていたので練習からもっと意識していきたいと思います。
今後とも応援よろしくお願いします。
レビュー編集担当:杉崎玖宇