12月17日(日)に秩父宮ラグビー場にて、全国大学ラグビーフットボール選手権大会の3回戦となる流通経済大学戦が行われました。
レビュー担当:目崎啓志(ヘッドFWコーチ)
〈試合総評〉
こんにちは。ヘッドFWコーチの目崎です。
今回レビューといった大役を任せていただいたので、FWとしての視点に立ちながら振り替えさせていただけたらと思います。宜しくお願い致します。
今回FWとしては「Unity:団結」といったキーワードを掲げて試合に臨みました。
「身体が大きく、力強い流通経済大学さんのFWを相手に、どの局面でも団結をし続けて全体で80分間戦い抜く」そういった決意を持って臨みました。
しかし、FWのユニットとしては自らの一貫性の発揮と相手のスタイルへの対応が遅くなりスクラムに手を焼いてしまいました。
また中途半端なラインアウトモールのDFで2トライを献上してしまうことになります。
結果、FWコーチとしてチームや選手のパフォーマンスを最大限引き出すことができず、次戦明治大学戦の私自身の課題となりました。
ですが、選手たちはそういった苦しい時間帯も団結をし続けて、中盤のラインアウトDFやATなどで優位に立つことができ、これは間違いなくこのチームがタフなゲームを経て成長をしてきた証だと思います。
そして、その原動力となっているのが、自分たちが試合に出ることができないにも関わらず、試合中にスタンドから常に背中を押してくれていた、メンバー外の部員たちでした。
筑波のクラブ精神である「競争と協働を」体現してくれたメンバー外へは感謝と尊敬の気持ちでいっぱいです。
筑波の根幹である「接点・泥くさく・動き勝つ」を仲間たちの支えがある中でメンバーである23人が80分間逃げずに出し尽くしてくれた。
そのような試合であったと思います。
昨シーズンからの課題であるこのスクラムの改善が明治大学戦に勝利するための鍵となっていることを肝に銘じて、残された時間を全身全霊を込めて過ごしていきたいと思います。
〈印象に残ったプレー〉
長期の離脱からスタメンに復帰した大畑亮太(体育3年・大阪仰星)のDFです。
流経さんのキーマンとして挙げていたNo.8に対して、後半2度のボールロストを誘うDFは彼がランだけではなくDFでも大きな役割を担える選手だという証明だと思います。
〈MOM〉
MOMには、楢本幹志朗(体育2年・東福岡)と白丸智乃祐(体育1年・長崎北陽台)を選出します。
※大畑じゃないのかよ!と突っ込まれる気がしてますがそれは彼がトライを取るまでとっておきます。笑
楢本に関しては、やはりこういったトーナメント形式での試合において、高いキックの精度によってチームを勝利に導いてくれました。また、試合をご覧になられた方はお気付きかもしれませんが、試合の週の練習で怪我を負いました。ただ、怪我を抱えている状態での出場にも関わらず、気持ちを強く持ち、司令塔としてのゲームコントロールも見事だったと思います。
もう1人は白丸。
今シーズン、彼には人一倍小言を言い続けてきましたが、それにも屈せず80分間スクラムとラインアウトの中核を担いながらタフに闘う姿は、シーズンを通して多くの試合に出続けて成長をしてきたからこそだと思います。
※まだまだ足りないところはたくさんありますが!!!笑
来週の明治戦でも、縁の下の力持ちとして磯部(体育1年・國學院久我山)と一緒にW受賞を期待したいですね。
〈楢本幹志朗(体育2年・東福岡)のコメント〉
この度はMOMに選出していただき、大変嬉しく思います。
この試合の前に嶋崎監督からノックアウトトーナメントでは、1点差でも良いから勝てば良い。という言葉をいただきました。それに関しては自分が全てのプレースキックを成功させ、勝利に貢献できたことは嬉しく思います。
しかし、チームとしては明治戦に向けてまだまだ修正するべき部分がたくさんあります。
中5日という短い期間ではありますが、明治戦に向けて最高の準備をしていきたいです。
引き続きチーム谷山の応援よろしくお願いいたします!
〈白丸智乃祐(体育1年・長崎北陽台)のコメント〉
MOMに選出していただきありがとうございます。
今回の試合では今までやってきた筑波の根幹を示すことをテーマに準備してきました。
自分自身初めての大学選手権ということで、対抗戦とはまた違った雰囲気・1点を争うゲーム展開で終始緊張しておりましたが、80分間VROOM!!し続けることができ良かったです。さらに1週間準備する時間をいただいたので、チーム谷山としてさらにVROOM!!し続けたいと思います。
引き続き応援よろしくお願いします。
レビュー編集担当:西舞衣子