University of TSUKUBA Sports Association Trainer Team

第43回つくばマラソン(救護サポート)報告

テーマ:活動レポート

2023.11.26(Sun)

第43回つくばマラソン大会 救護活動に協力しました。

今年の11月は平年よりも暖かい日が続いていましたが、大会当日は寒気が上空を覆い、スタート頃からは小雨が降り続くあいにくの天候となりました。参加申込者数は今年から1万人超えの規模に復活していましたが、天候の影響からか出走者数は9,900名を少し超える人数でした。

今回の救護チームは総勢253名。医師・看護師・消防士・トレーナー・タンカ隊・モバイルAED隊・ランナードクター・受付係・記録員で構成されました。その中でTSAトレーナーチームからは、Eレベルの学生トレーナー5名、Tレベルの学生トレーナー1名、Sレベルの学生トレーナー32名、Aレベルの学生トレーナー1名、教職員スタッフ5名の計44名が参加しました。

トレーナーは基本的には医師の指示のもとで活動しますが、普段関わっている学生スポーツの現場とは違うところもあるため、一般の中高年ランナーが多く参加する市民マラソン大会での傷病傾向などの事例をSレベルの学生トレーナーがまとめ、事前にトレーナー勉強会を開催して本番に望みました。また救護チームは医療本部・8つの救護所・大学構内で待機するレスキュー車・コース上の巡回などに分かれて活動するため、TSAトレーナーはそれぞれを繋ぐハブとしての役割も求められています。これについても事前に情報共有アプリの活用方法を共有したり、医療物品やPC関連品の準備なども進めました。

当日は、天候の影響から低体温症状を訴えるランナーが例年よりも多く、保温や痙攣対応などを担当しました。雨天のためにテント外での処置が困難だったため、想定よりも混雑した救護所内での下肢ストレッチに苦労したり、保温のための物品を救護所間で融通し合うなど、勉強会や事前シミュレーションでは確認できなかった事が起こり、現場対応の難しさを実感する場となりました。TSAトレーナーチームにとっては、学生の間に数回しかできない救護の現場活動ですが、その時々の天候・環境・傷病者状況に応じた判断と行動を、その日に初めてチームを組む多様なスタッフと共に遂行する活動はとても貴重な経験です。目の前で事だけでなく、救護サポート全体としてどのような役割を持って関わることが最良なのか、来年度の活動ではさらにブラッシュアップして協力できればと思います。

【当日の様子】

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