「Sports Injury Prevention:日本、世界での現状」
5/22(水)にスポーツドクターの福林徹氏をお招きして第25回TSAトレーナーセミナーを開催しました。
参加人数は67名とコロナ禍以降としては最も多く、アスレティックトレーナー(AT)を目指している大学院生やスポーツドクターを志している医学群1年生、現役選手の参加もありました。
「如何にケガをした人を治すかではなく、如何にケガをさせないか」
講演の冒頭に述べられた言葉ですが、本講演の全てであったかも知れません。
講演内容は、スポーツ傷害予防の考え方、競技別Preventionプログラムの必要性、思春期女子選手の特徴と傷害予防の関係、などのキーワードを繰り返しお伝えくださり、長年の活動から溢れる思いを学生に届けてくださった90分でした。
「もっと現場へ出たほうがいい」
医療現場を基盤とせざるを得ないPT/AT(理学療法士とアスレティックトレーナーの2つの資格を保有しているもの)に対して、ヨーロッパのスポーツ医学におけるPreventio重視の傾向やスポーツPTの活動を紹介しながらお伝えくださった言葉でしたが、筑波大学の体育と医学のさらなる連携強化を望むお言葉であったように思います。
今となってはサッカーの現場で当たり前のように実施されているFIFA11+(傷害予防プログラム)かも知れませんが、日本での基礎を0から作り上げてくださった福林先生のご講演を直接聞けたことは、他競技でも挑戦しようとする力となって伝播していって欲しいと思います。