11月3日~5日に筑波大学雙峰祭が開催されました。体操部は3日の前夜祭で組体作品を、4日の本祭で組体作品とGボール・ラートの作品を発表しました。4年ぶりに雙峰祭に参加することができ、学内の方にも体操部を知ってもらう良い機会となりました。以下は作品担当者からのコメントです。
この度、体操部として雙峰祭で発表するにあたり、初めて作品担当者となり、テーマ設定から曲選択、構成・振り付けに携わりました。もう1人の担当者と何度も話し合いを進め、学祭ということで、体操の動きによって、見ている人を楽しませ、惹きつけることができるような作品を目指しました。作品そのものは、Gボールを使った基本的な動きをベースにしました。その中に、担当者2人のバックグラウンドである、リズム体操とバレエをそれぞれ生かして、徒手的な動きや隊形などにこだわった作品に仕上がったと思います。
正直に言うと、体操部に入部して約半年が経ちましたが、ようやく目の前の動きに慣れてきたという段階だったので、作品を担当するということに関しては楽しみである反面不安な要素も多くありました。しかし、練習過程において、先輩部員の方々に数え切れないほどサポートしていただき、作品参加者に多様な意見やアドバイスを貰ったりする中で、担当者としての不安は徐々に薄れ、腹を据えながら最後まで作品をまとめていくことができました。作品に着手し始めた夏から発表までを振り返ると、初めは私たちの頭の中だけにあった作品が、やがて全体に共有され、さらに部として形を変えていく姿を実感することができ、発表後に、部員の「楽しかった!」という言葉を聞いて、担当者としての充足感を味わいました。
これまでは、一演技者として作品に関わり、作品担当者の指示をどう忠実に再現するかという「受け手」側としての意識が強かったです。しかし、今回担当者の立場を経験したことにより、自分たちの頭の中にある作品の意図を伝える「発信する」側として、その難しさを痛感しました。この経験を踏まえて、今後は担当者の意図を汲み取る努力をしながら演技者として作品に貢献していきたいと思います。
最後になりましたが、足元が悪い中、発表を見に来てくださった皆様、本当にありがとうございました。今後とも体操部の発表に着目してくださると幸いです。
(院1年 後藤まり代)
初めての作品担当をすることが決まり、曲を「ワタリドリ」にしたことで「トリ」をテーマとした構成を考えるのはとても心が踊りました。9月から練習が開始され“トリ“の成長のように作品も成長し、発表時には部員全員が羽を伸ばす広大な青空を彷彿とさせる仕上がりになったと思います。
本番では、私がやりたいと思っていた技をほぼすべて作品に取り入れることができ、また部員から羽が生えたように生き生きとした発表ができたのは、部員からの作品をもっと良くしようという温かい助言があったからです。“トリ“をテーマとすることで、羽となる腕を肩甲骨から動かすこと、移動の際の走り方をなめらかにすること、また、作品に一貫性をもたせるために動きを途切れさせないようにすることなど作品として魅せるにはどうしたら良いかを考えさせられ、学ぶ機会にもなりました。今回、作品を作っていく上での反省点もいくつかみつかり、今後に活かしていこうと思いました。
発表の際は、お客さんの盛り上がりを直接感じることができとても興奮しました。作品に出演している部員、応援に駆けつけてくださった部員や先輩方、そして見に来てくださったお客さんが一体となった作品で、私が考える真の意味でのGym for Allだったと思います。今後とも体操部での活動を楽しみ、学んでいこうと思います。
(1年 大畠未都来)