6/25(土)にCHUBU UT FIELDにて防衛大学校との定期戦が行われました。
VS 防衛大学校 84-35 Win
レビュー担当:内田康介(体育3年・旭野)
<総評>
今回の試合は2019年以来、3年ぶりに開催された定期戦、防衛大学校と筑波大学との一戦でした。 春季大会を終えて春シーズンもいよいよ終盤。日中最高気温が34℃となる酷暑の中、メンバーは自分のプレーをアピールすると共に、春季大会で挙がった課題の修正やチームが掲げてきた目標の達成を示す機会となりました。
前半は試合開始5分で先制トライを取り、そのまま流れに乗りたいところでしたがアタックが上手く繋がらず、ミスが頻発しディフェンス局面が多くなり、相手のアタックに食い込まれ得点を許してしまいました。その後はセットプレーからのアタックが成功するなどアタックの繋がりが改善されましたが、ミス後のカウンターディフェンスのオーガナイズの部分でミスが起き、得点しても追いつかれる状況が続き、前半を35-35で折り返しました。
後半はフォワードの力強いキャリーからボールがバックスまで繋がり、テンポ良くアタックができたことで得点を重ねました。さらにディフェンスではセットプレーでの相手のミスに素早く反応してボールを奪うなど、ディフェンスの意識に変化が見られました。また、トライ後のコンバージョンキックも全て決め、最終的には84-35となり、後半は無失点で勝利することが出来ました。
チームの課題として、前半はディフェンス中に隣とコミュニケーションが取れないなど、オーガナイズの面がうまく機能していませんでした。また、ディフェンス時にブレイクダウンのファイトをもっと行い、相手にプレッシャーをかける必要があると感じました。相手にテンポを掴まれる局面が多かったため、オーガナイズの早さとブレイクダウンで戦う意識をさらに高めることが今後の課題であると感じました。
<印象に残ったプレー>
後半1分のアタックです。パスミスが起きてしまい一時停滞しましたが、松宮(体専・4年弘前学院聖愛)が走り込み相手のディフェンスの間にキャリーし、倒されますがサポートにきた星(体専・1年佐沼)に繋ぎ、ディフェンスに倒されてしまいますが、さらにサポートに来た藤内(体専・3年西南学院)に繋いでトライ。今年の筑波の目標でもあるアタックの継続が顕著に見られた繋がりのあるアタックでした。素早いサポートの寄りの意識を練習から行った成果がこのトライに繋がったと思います。ディフェンスでは課題が多く残りましたが、アタックでは筑波が目指す形が多く見られたと感じます。
<MOM選出>
MOMには矢島健吾(理工・3年浦和)を選出します。
この試合には80分間出場し、幾度となくボールをもらい力強くキャリーし、相手に掴まれながらも弾き返し、一歩でも前に進むという強い気持ちが感じられ、チームにも勢いをもたらしました。また筑波の合計得点は84点、12トライ12ゴールと全てのコンバージョンキックを決めたところも素晴らしく、高い集中力を保ったままチームを勝利へと導きました。
今後、今回の試合で見せた矢島選手の貪欲さと正確なキックを武器に、Aチームでの活躍を期待したいと思います。
<矢島健吾(理工3年・浦和)>
防衛大学校さんとの伝統ある定期戦に出場できたこと、MOMに選んでいただいたことを非常に嬉しく思います。
特に前半は接戦となりましたが、キック12本を決め切れて良かったです。また、怪我でなかなか試合経験を積めていなかったので、猛暑の中フル出場できたことも自信になりました。しかし、全体ではセットプレーが安定しなく、個人では上級生としてチームを引っ張ることができませんでした。春シーズンは終わりとなりますが、この反省を本番となる秋シーズンに向けて活かしていきたいと思います。
今後ともご声援をよろしくお願いいたします。
レビュー編集担当:杉崎玖宇